また亡くなった
@事務所にて
今年に入ってからも、たくさんの有名人の方が亡くなられてますね。
最近で言えば、大相撲の元横綱、輪島大士さん。
私が知っている輪島さんは、テレビのバラエティー番組で活躍しているところがほとんど。
自分より少し先輩方に聞くと、すごい横綱だったことは、私が説明するまでも無くって感じですよね?
今回亡くなったと言うのは、その有名人の方ではありません。
あるオーナーの物件の中で、入居者が亡くなったという話です。
ウチでは、物件の室内で亡くなった、いわゆる、孤独死などで亡くなった場合、室内の改装費用のための保険を取り扱っています。
孤独死保険という方が、わかりやすいですかね。
そういう保険を取り扱っていることもあり、入居中のお部屋で人が亡くなると、ウチに連絡が入ります。
とは言え、だいたい年に0〜1件程度しかありません。
しかし、今年はなぜだか多い。
今年に入ってすでに10ヶ月経っていますが、やっぱり多いんです。
その数、実に4件。
例年だと、連絡が無いときもあるので、実に4倍ではきかない。
京都市では、独居老人が7万人いると言われています。
その独居老人で、非常に多い傾向が、あまり外部の方とコミュニケーションが取れない方は、荷物をふんだんに溜め込むことが多いようです。
一説には、寂しさから、周りに物を置きたくなるようです。
これは、実際の現地に行くと、その傾向性があるのはわかります。
こういった孤独死をされた方のお部屋で、特殊清掃やそれに関わる改修工事もそうなのですが、実は遺品整理が結構大変になることが多いです。
もちろん、発見が遅ければ遅いほど、腐敗からの臭いや体液に関する、様々な問題の幅が広がっていきます。
この辺りは、民生委員の方との、事前連携も取っておいた方がいいでしょう。
でも、最近は、関わる側も高齢化が進み、その上、高齢者が増えており、どんどん手が回らないのが実情です。
ここは、気になる方がいるようでしたら、ご自身で見守りなどの巡回を増やすとか、物件管理料を多めに払ってでも、管理会社の担当者に定期的に訪問してもらうなど、対策が有効になります。
賃貸物件で高齢者の方が入居しているメリットは、やはり引っ越して出て行く確率が非常に低いことがあげられます。
若い方のように、人生の変わり目で引っ越しをする。
そんなことが非常に少ないその分、賃貸事業の1番のメリットである、安定経営をさらに盤石なものにすることができます。
ただやはり、多くの方が思うネックは、年齢のことを考えて、お部屋の中で亡くなること。
では、本当にそうなんでしょうか?
統計データがすぐに出なかったのですが、今までの感覚の話となりますが。
最近は、年齢の若い方も、鬱のような精神的な病気にかかりやすい、ストレスだらけの現代です。
逆に、若い方が、その傾向が強いかも知れません。
そうなると、自ら命を絶つ、なんて可能性も。
でも、理由を問わないなら、これは若い、年寄り、関係ありません。
健康を気にしているのは、概ね、年齢の高い方。
逆に気にしていないのが、若い人。そう意味では、病気のリスクが高い。
などなど比較していくと、死亡リスクは大きく変わらないのでは?
健康を意識している高齢の方なら、特に大丈夫とも言えるのでは、ないでしょうか??
そういう視点では、どの物件にも、入居者が亡くなる可能性があるんですよ。
あなたも、少しこのリスクを、意識しておいた方がいいかも知れませんね。
今回の4件のうち、1件が保険に未加入のオーナーの物件で起こりました。
遺族がいらっしゃる場合、費用請求できるかも知れませんが、これも実はケースバイケース。
自殺などは、大きく請求できますが、自然死の場合は、そんなに多くは請求できません。
遺族が気持ちで…ってことで、対応される場合は別ですが、これはなかなかのケース。
そういう方のために、ウチでは孤独死などに対応した保険を取り扱っております。
この保険、時期をみて、詳しくお伝えさせていただきますね。
この保険を戦略的に組み込み、物件の安定経営を実現されている方がいます。
ともあれ、リスクは最初に手を打っておけば、リスクでは無くなります。
ただでさえ、心労が重なる賃貸経営。少しでも、その心労を軽くしてください。
あなたは、入居者が亡くなることに、何か手を打ってますか?
ー岸下 大輔