KYBのデータ偽装
@事務所にて
またデータ偽装、でちゃいましたね。
あなたは、このKYBと言う会社をご存知ですか?
KYBは、カヤバと読みます。
このKYB。
ダンパーを作る会社で、その業界では、シェア4割を誇る大手企業です。
ダンパーって何かって言いますと、車だとタイヤの裏側(車の本体側)に装着されています。
このダンパーが、路面からのショックを吸収します。
このダンパーの性能が、車の乗り心地やコーナーを走るときのフラつきなど、走行に大きな影響を与えます。
このKYBも漏れなく、バイクなどのダンパーも作ってます。
学生時代、バイクに乗っていたときは、KYBのダンパーやサスペンションに取り替えてあるバイクをみて、いいなぁなんて思ってたことを、思い出します。
メーカーのロゴだけでも、カッコよく見えたものです。
コーナーが安定して、早く走れるんやろうなぁって。
ここが、やっちゃいました…。
今回は、性能のデータ偽装。
データ偽装などの内容としては、
「求められている性能は出ているが、データそのものは偽装」
って、すでに基準ラインが崩壊してるから、その言い分は受け入れがたい。
しかも、検査員が少ないって、どこかの車メーカーと同じやん。
そのニュース動画は、↙こちらをクリック。
そのデータ偽装。
車やバイクというものではなく、高層マンションや耐震工事にも使われていました。
地震大国の日本。その地震対策として昨今は、高層系で用いられているのが、免震や制振に地震の揺れを吸収するダンパーやゴムなどを設置する方法。
もちろん、建物そのものも耐震構造になってきています。
ちなみに、木造住宅などは高層のRC造より比重が軽いため、そういったダンパーやゴムを用いるのは数が少ない。
地震に関しては、1981年6月の建築基準法の改正後、一気に性能がアップしました。特に、2000年6月以降であれば、さらに基準が強固になり、より安心です。
KYBの話に戻りますが、そのダンパーの技術を応用し、高層建築を基礎から、また構造の一部として支えてきました、はず…。
全く機能しないって訳では、ないでしょうけどね。
このダンパーを使う技術は、様々な条件からスクラップ&ビルドができない建物に、耐震強度を上げる耐震工事として行うことができるため、物件再生でも注目を浴びてきました。
その分野の大手から、こういうデータ偽装の話が飛び出しました。
しかも今回は?も?、組織的に行われているようで、やはり闇が深い。
今回は、下請けの関連業者の方から、内部告発されました。
その告発をした彼は、その後、会社にいづらくなって、結局その会社を辞めてしまいました。
良いことをしたのに…。でも社内では、爆弾を投げやがって、なんでしょうね。
これ、アメリカだと全く違うことになります。
有名どころで行くと、タカタの作るエアバック。
告発をした方は、1億数千万円の告発報奨金をもらったようです。
これって、「文化の違い」で片付けていいのやら。
アメリカだと、世界的企業が多いのもあるかと思いますが、不正や偽装、脱税などを告発し、何十億と報奨金を受け取るケースもあるとか。
規模が違う。
しかし、こういう偽装は、本当にやめてもらいたい。
あなたのためを思うと、何も提案ができなくなってしまいます。
とは言え、事の大小はあるにせよ、誰しもが秘密の1つや2つは持ってます。
昔からの知り合いに、「あれを、バラすぞ」と言えば、誰しもがドキっとするはず。
それが、おもしろ話で終わるようであればいいんですけどね。
私もクリーンということは、ありません。
ここに書けないことも…
仕事においては、完璧でなくて、完全クリーンを目指していきたいものです。
別問題で、見落しなどもありますから。
経験値で判断して、ミスるとか。
でも大事なのは、起った後のリカバリー力です。
「相手に負担させる」とか「保障させる」だけではありません。
ご自身でのリカバリー対応ができれば、どんなこともやりこなせます。
賃貸事業、ご自身のビジネスでも、この部分を視野に入れていきましょう。
全ての面で、次のステージにいけます。
あなたは、有事の際のリカバリーは、どのようにされますか?
ー岸下 大輔