もし共有名義なら…
@大津のスタバにて
今日は京都に物件をお持ちで、大津にお住いのオーナーと会ってきました。
今回は、内装工事の打ち合わせと、後々の外壁に関するイノベーションの計画や、打ち合わせ等も行ってきました。
その中で、費用の捻出方法の話から、建物の名義の話に。
その物件の上物は、そのオーナー単体の名義なんですが、実は土地が3人の共有名義。
その土地を含めた物件の相続について、かなり悩んでいらっしゃる様子。
なぜ悩むのかと言えば、話がすぐに決まりにくい。
何をするにも、です。
やはり資産についての考えは、人それぞれ。
これが王道とはいかず、こっちを上げればこっちを下げ、もう一度こっちをあげればこっちを下げる、なんてことがたくさんあります。
これがうまくいかない原因。
姉妹だからうまくいく、そんなことありません。
兄弟だからこそ揉めるというか。
そこに、親の介護や面倒を見たとか見ていないとか。
さらに長年の感情。
兄弟では、先に生まれた方が上、後から生まれた方が下、その考えについて納得がいかないなど、単なる権利証の話ではないことが、複雑に絡み合います。
このオーナーも、何度か共有名義者(実は、この方々は兄弟です)と話されましたが、うまくまとまりません。
このオーナーがいうには、結局、資産やお金が絡むので、みんなが腹を割って話さない。
そこが大きな原因なんでしょうね。
損や無駄遣いしたくないのは、どこも一緒なのに…。
こういう仕事をしていて、相続の話になると、やはり何件かは、かなり苦労した、かなりもめたという話しを聞きます。
親としては相続対策をしていても…、です。
その中でも、やはり1番長引くのは共有名義。
もし可能であれば、次世代のことを考え、この共有名義は何かしら、対策を打っておくべきでしょう。
うちは大丈夫、って言っても、骨肉の争い。
その後の、親戚付き合いにも影響が。
その道の対策をとっても、一長一短にはいかず、かなり時間を要すると思いますが、でもこれはやっておくべきです。
もしくは、使える状態、売却等できる状態に分筆するかですね。
使える状態、売却等できる状態というのは、接道があるということです。
接道がないと、価値が一気に下がりますから。
他の方法としては、事業継承や、少しでも公平の相続という観点では、法人活用するのもありです。
これは、『株式の種類を分けて相続させる』という方法ですが、詳しくは税理士等と入念に打ち合わせをする方がいいと思います。
これは相続を受ける側の理解も必要です。
どちらにしても、あなたの大切な資産です。
できれば次の世代たちに、良い思いをさせてやりたい。
当然、親心としてあって然りだからこそ。
苦労をしないように、今の間に、時間をかけてはいかがでしょうか。
ー岸下 大輔