レオパレス問題継続中

@移動の新幹線にて

 

 

最近、レオパレス問題に敏感な、岸下です。

このままいくと、株価や企業イメージなど、諸々の社会的な制裁やダメージを受けそうですね。

 

国交相も動き出しそうですし、週刊誌が根拠あるような、ないような話を、好きなように書いています。

 

どれが正しいにせよ、現実問題として、界壁の施工不良だったことは確か。

また、一部の物件で、使用している断熱材が、設計図書と違うと判明しており、その対応が必要です。

 

そのあたりは、業界大手として、しっかりと対応されることを望みます。

退職者だからこそ、ちゃんとやってほしいと思います。

 

もちろん、その補修には費用が発生します。

 

この補修費用が発生するので、どの建築会社も、このように大掛かりな内容は別として、対応できないことが多いし、レオパレスでもここをクリアに出来るかが、問題への工事対応が進むかどうかがの分かれ目。

 

相当な悩みどころでしょう。

 

ただ、この費用が捻出できたとして、その費用配分も悩みどころでしょうね。

少しでも、1棟あたりの費用を抑え、少しでも多くの棟数をこなしたいところ。

 

でも、最近は工事単価も高騰しております。

その原因の一つは、人件費。

 

今までの求人内容では、人が集まらない。

請けてくれる職人も、減っていく一方。

職人たちも、同じ仕事内容なら、日当の高い方に流れていきますよ。

 

それに最近は、養生をはじめとする仮設費用も膨らんできています。

リフォームでもそうですが、分譲マンションなんかでは、言われることが結構キツいことも。

廊下の養生は当たり前として、エレベーター内やエントランスまでの経路全てに養生を!と言われることも多くあります。

 

もちろん、現場内についても、過剰では!?と思う基準になっている現場もあります。

ただ発注者からみれば、過剰であっても、やって欲しいところですもんね。

 

こういった費用面をクリアしても、次の問題が人手不足。

これは、引っ張ってくる予算によっても違ってきますが、費用を掛けても場合によっては、人手を集め切れないこともあります。

 

 

この裏側のやり取りの中で犠牲になっているのが、レオパレスの入居者です。

オーナーが被害者とクローズアップされがちですが、入居者も被害者です。

 

 

まったくのとばっちりですよ。

 

この入居者があってこそ、我らの賃貸事業は成り立っています。

入居者が、金融機関への返済、税金の支払いをやってくれた上に、修繕費用の捻出から利益に至るまでのものを、家賃という形で支払ってくれているのに。

 

強制で退去させられた入居者は、2度とレオパレスには入居しないでしょう。

どんな、対応作だったとしても、です。

 

この話しの内容も、ネットを通じて拡散されるでしょう。

サブリースを謳い文句にして建築を受注する建築メーカーは、実は建築費での利益以外に賃貸管理を実行することで収益を上げています。

 

例えば、入居者への家賃請求は月8万円だとして、そして、オーナーには5万円の支払いをする。

この差額が運営費と言う名の収益になるのです。

 

個人的には、サブリース案件は、あまりオススメしません。

 

オススメするなら、こんな条件を付け加えましょうっていうのはありますが、このサブリースの話しは別の機会に。

 

いずれにせよ、まだまだ続きそうなレオパレス問題。

 

ある意味で、目が離せないです…。

 

 

―岸下 大輔