引きこもりの問題
@オフィスにて
先日、自宅でテレビを見ていた時に、現在の引きこもり問題について放送していました。
20~40歳までの場合と、40~64歳の場合とでは、40~64歳の引きこもりの割合の方が多いんだと。
しかも、その年齢層は40代が38.3%、50代が36.2%、60~64歳が25.5%だと。
最近は『8050問題』という問題とも絡んでいるみたいですね。
私には中学生の子供がいるので、若い子の引きこもり問題は知っていたのですが…。
ひきこもりって、若い子だけではないんですね。
実際、40~60歳以上の方の引きこもり期間は、約半数以上が5年を超えるんだとか。
高齢化が進んでいるせいか、こちらも高齢化が進んでいるんですかね。
このニュースを見ていたうちの子は「大人はすぐ、『最近の子は…』とかって子供に言うくせに、大人の方がひどいやん」と怒っていました。
その言葉を聞いて、アラフォーの私としては耳が痛い。
男女差に関しては、男性が76.6%、女性の方が23.4%と、圧倒的に男性が多い結果となりました。
女性はコミュニケーション力の高い人が多く、外とのつながりを継続しやすい。
ですが、反対に男性は一度何かしらのきっかけがあると、完全に外とのつながりを途絶えてしまう人が多いそうです。
それに加えて、先ほど言いました『8050問題』。
80歳の親が50歳の息子の養育をしているという問題です。
親の年金や財産をあてにして、子供は仕事もせずに家に引きこもる。
その結果、働き盛りのはずの40歳代の子供が、社会と断絶し昼夜逆転の生活を送ると。
そんなときに、依存していた親が病気になってしまったら…、考えたくない結果になることもあるかもしれませんね。
親である私としてみたら、わが子がそんなことになってしまったら…。
いや、私がそうなる可能性があるという、まさしくアラフォー。
私の方が危険なんですね…。
それも、また想像したくありませんが。
まだ、両親と同居していたら何とか生活できますが、一人暮らしで引きこもってしまう場合もありますよね。
なかなか社会復帰できず、その結果、起こるのが孤独死です。
ある40代の人が、離婚、退職をきっかけにひきこもりになり、数年後に室内で孤独死をしていて、数か月間発見されなかった。
でも、そんなことは今どき珍しいことではない。
その上、ペットも飼っている場合もあり、発見されたときにはペットと共になくなっていたり。
その場合の異臭は、想像を絶するそうです。
そして、その後の特殊清掃費や、家具や荷物の処分などの費用を、遺族が必ずしも払ってくれるとは限りません。
その料金を払うか払わないかで、マンションのオーナーと訴訟になったケースもあるとのこと。
引きこもりになっている人は、借金の問題を抱えている人が多いらしく、遺族とうまくいっていない場合も多い。
若いころにDVや虐待を受けていた場合は、家族との縁を断絶している人も多く、連絡が取れないこともあります。
家賃を延滞している可能性もあるので、清掃費も延滞している家賃もオーナーが負担することになり、ますます問題は大きくなりますね。
あなたがもし当事者になったら、引きこもり問題に対応できますか?
―プランナー ノリコ