空室の対策は?
@自宅にて
入退居が多いシーズンになりましたね。
退居の連絡が入ると、また費用の心配があり、憂鬱ですか?
確かに、退居後のお部屋は、その退居者がどのように使用していたのかによって、オーナーの負担に大きな違いがありますよね。
掃除が行き届いていて、お部屋の使用がとても丁寧な方もいれば、平気で壁に穴を開ける方もおられます。
そして、工事が終わった後、次の入居がすぐに決まるかどうかが心配ですよね。
オーナーにアンケートを取ると、賃貸経営で1番多い悩みは、やはり空室です。
最近は、退居の多いシーズンということもあり、部屋のプランを考える機会が多く、私としてはいろいろな部屋を見ることができる時期でもあります。
その中で、自分が入居希望者なら、このお部屋に住みたいか?を基本ベースにプランを考えます。
今は、消費増税前のせいか、古い家を取り壊して、新築の戸建てやマンションを建てているのをよく見かけます。
実際オフィスの近くで、何年間も放置されていた古い建物を解体している工事が、何軒か立て続けにありました。
土地の大きさ的に、マンションかな?と思われるものもあります。
本当に最近は、新しいマンションの建築が増えています。
そして、解体される建物も。
私のいる地域では、1km圏内に2軒のマンションが建築されています。
確かに、3種の路線が通るとても便利な地域だと思います。
大阪に出るにも、滋賀に出るにも、そして京都市内に出るにも、その路線を使えば非常に便利。
でも、その脇で築年数が古くなった建物が、空室に悩んでいます。
実際、築年数が10年、20年という節目で、外壁や共用部に何かしらの対策を取っている建物は、見た目にその年数を感じさせませんよね。
それと同じように、年数がたてば室内の設備も古くなってきます。
なので、そちらも交換していかないと。
浴室やキッチンなどの設備の交換になると、工事費用が高くなります。
先日、工事依頼を頂いたオーナーは、毎回いろいろと改装されていますが、そんなオーナーでも、やはり設備の交換が必要な大型の改修工事は、躊躇されます。
お気持ちはすごくよく分かります。
私がオーナーなら、できる限りやりたくない。
やらなくていいなら、先延ばしにしたいです。
どうしても、入居が決まらなくて、仲介業者に「UBが…」とか、「キッチンが…」なんて言われたら、考えようかな…、なんて感じになりますよね。
でも、よく考えてみて下さい。
入居者の立場なら、どうですか?
その部屋に、何ヶ月もしくは何年も住むわけですよね。
しかも、居住費って毎月のお給料で比較的大きな出費になります。
だったら、それだけの費用を払ってでも、『住みたいと思う部屋』に住みたいと思うんです。
なので、仲介業者も入居希望者の条件を聞き出し、その中でも予算内で比較的キレイな、決まり易いお部屋を案内します。
仲介業者も、お客様の取り合いです。
できれば、自分の案内したお部屋に決めてほしい。
でも、内見は1日に行けても3、4軒。
だったら、やっぱり設備はキレイな方がいいですよね。
そして、キレイだけではなく、オシャレなものがいいです。
一気に見栄えが変わります。
例えば、クロスを新しく貼り替えて、アクセントクロスもして、いい感じになっていても、ユニットバスがサビていたら、とても残念です。
オシャレなものは確かに多少費用がかかりますが、その分1ヶ月も2ヶ月も早く入居が決まれば、その費用は決して無駄ではないと思うんです。
たとえ、そのお部屋が空いても、またすぐに決まるかもしれませんし。
最近は自炊する男性が増えたことで、キッチンがオシャレなのがいいと言う方は、非常に増えました。
あなたは、空室期間を延ばしても、費用を抑えますか?
―プランナー ノリコ