@オフィスにて

 

代表の岸下です。

知り合いの飲み屋さんが、この4月末でお店を閉めることにされました。

 

その飲み屋さんは、いわゆる、接客を伴う祇園にある飲食店です。

ここ5年以内に開業して…という設立間もないお店ではなく、30年以上に渡り経営されてきたお店。先輩に連れてきていただき、接待などにも使わせて頂きました。

このお店を閉める話を聞いたときに、「休業をするんかな?このコロナ禍だと、接客を伴う飲食店ではキツいしなぁ」と思っていたら、本当にお店を辞めてしまう、とのこと。

頻繁に通っていたワケではないのですが、そのママさんにも可愛がって頂いたのもあるので、なんだか寂しい感じです。

 

移ろいが早い世界で、長きに渡り頑張って来られてきましたが、ここ直近の売上げ不振が直撃。他にも要因はあったようでですが、止めとなったのがやはりコロナ。このコロナ禍の波に呑まれてしまいました。

コロナの影響で、国が売上げの補填額や内容で、様々議論が落ち着きません。

 

「無利息で融資を受けても、経済が上がっていく見込みがないと、返済できるか不安が残る」と話す人を、ニュースで拝見しました。借金を抱え継続の道を行くか、ここを引き際と考えるか。

こういった選択を迫られる企業や個人事業の方は、本当に多いと思います。

その気持ち、本当によくわかります。

 

で、先ほどのお店を閉める話、その判断に大きな影響を与えたのが、「家賃」の話だったそうです。

先の見えない、いきなりの売上げ低迷が続き、人件費を調整してみた。他の変動費を見直し、固定費を見直し…ここで持ち上がったのがお店の家賃。売上げがないと家賃も払えない。家賃を払えないとお客様に来てもらうお店がない。

そこで、物件オーナーに家賃交渉を入れました。

 

どんな家賃交渉だったのか?金額内容などは、全くわからないですが、結果…、その家賃交渉には応じてもらえなかったようです。

そこでお店のママさんは、先行きとご自身の年齢やら何やらを考え、お店を閉めることにされました。

 

あなたなら、この家賃交渉、どう対応されますか?

 

家賃減額を拒否しますか?

期間限定で減額し、一定期間で元に戻しますか?

要望をそのまま受け入れ、家賃減額にしますか?

家賃の遅延を承認しますか?

それとも、一定時期の家賃を免除しますか?

 

…どれが正解かと言うと…

と、どれも間違いではないと思います。

お互い、事業を行っている者同士ですから、事業者の考え方が優先されるべきです。

 

私が言いたいのは、こういったことを見越し、事前にシミュレーションし準備しておくことが大事ということです。

テナント系を運営されている物件オーナーなら、すでに交渉を受けているかも知れませんね。

いきなり、こういうシチュエーションになってからだと、判断に迷いが出たり、判断した後に良かったのかな?と思うことも多々あると思います。

ですので、事前に答えや方向性だけでも、準備されておく方がいいと思います。

 

先ほども言いましたが、事業者としての考え方が大切だと思います。

数年お付き合いをしている物件オーナーとお話しした際、同じうような話題になりました。

そのオーナーは、「賃貸業は社会インフラの根幹にあたる事業だと思っている。だって、住むところがなければ、働くことが出来ない。また社会奉仕の場とも思っているので、もし家賃減額の話があれば、ある程度は受け入れようと思っている」と。

 

そのお考えは、素晴らしいと思います。

このお気持ちも、現在、満室経営をされており、仮に退去が発生しても、入居までの戦略や道筋が見えており安心されている部分は、非常に大きいからだと思います。そこからの余裕と言うか。

安心感があると、次に打つ手が異なってきます。

目指すなら、そういった余裕のある物件オーナーを目指したいものですね。

ちなみに、もし、家賃を一定期間免除というか、滞納というか、そのような事態になった場合、3ヶ月が上限とお考えください。経験値上、3ヶ月以上の溜まった家賃は返済が非常に困難を極めてきます。滞っている側も、それ以上だと感覚がマヒし、返済する気持ちがあっても行動がついてきません。

ここは、ご注意くださいね。

今回も長くなってしまったので、次回にまた続きを…。