他人の不幸は蜜の味?

@コメダ珈琲店にて

 

 

 

あまり大きな声では言えませんが、

「他人の不幸は蜜の味」

なんて言いますよね。

 

でも、

「人の不幸を笑うと、それが自分に返ってくる」

私もそう教えられて育ってきた一人です。

 

確かに、人がミスった時にそれを笑う。

悪意がある表現では、「鼻で笑う」「嘲笑う」でしょうか。

 

そういう「悪いことをすると、良くないことを引き寄せる」っていう感覚は、あなたもなんとなくあるのではないでしょうか?

 

また人間的にも、「大きく包み込める」のか「鼻で笑ったり、嘲笑う」かの違いは、人の度量の大きさというか、器の大きさと言いますか。

 

そういうところを、試されてるような感じでもありますよね?

 

まぁ別の話で、自分がミスっても、それを笑いにできて、立ち直っていける。

そんな強さは、すばらしいと思いますが、今日はそんな話ではありません。

 

 

我々が行っているのは、事業であり、ビジネスです。

 

ビジネスは、常に他社との競争です。

食うか食われるか。

 

自分が食う側に行けば勝者になり、食われる側になれば敗者になる。

 

「俺はそういう競争が苦手やねん」とそのままでいれば、現状の優劣はもちろん変わらず。

そのままだと、現状は打破できません。

 

現状を変えるため、食う側にいく創意工夫をして仕掛けるか、もしくは戦略そのものを変えてしまうか。

 

ただ、戦略そのものを大きく転換するのは、容易ではありません。

 

例えば、競合されない物件にリノベーションする戦略を取るとします。

 

でもこれは、ハード面である物件の方に大きな投資が必要となります。

また、小手先だと、すぐに真似されることも。

 

ですので、あなたは現状の中で、他者に打ち勝っていく必要があります。

 

 

我々の業界は全体で見れば人口も減り世帯も減り始めています。

 

なのに、どんどん新築が立ち続けています。

そして空室率も、どんどん上がってます。

そのマイナス傾向の市場下で、勝っていかないといけないんです。

 

 

先日より、私がいた古巣の会社レオパレス21で、1895棟で建築違反が認定されたり、国交省が処分を検討したり、レオパレス側が改修工事を回避するように検討していたり、と様々ニュースになっています。

 

既に報道されている通り、改修工事が決まっている物件に関しては、入居者が強制的に転居を強いられている状況になっています。

 

その入居者ですが、実はレオパレス21の賃貸部門で、安定した売り上げを確保しているのが、法人営業部。

法人の寮や社宅として、貸し出しを行っています。

 

コンプライアンスに厳しい昨今。

特に寮や社宅を有する、大手企業になればその厳しさは顕著。

 

わざわざ違法物件に、大切な社員を住まわせるでしょうか?

おそらく借りている企業の多くが、このタイミングで転出するのではないでしょうか?

 

という事は、その転出された法人向けの受け入れ先が、必要ってことです。

 

 

今ワンルームの入退去が激しいシーズンですが、学生にだけ目を向けているのではなく、そういった法人を拾いにいくのも、一つでは無いでしょうか?

 

 

誰かにとって不幸な出来事は、誰かにとってチャンスなんです。

 

景気が良かった時期は、百均ショップはあまり注目されませんでした。

お金もあると、安かろう・悪かろうは欲しくない。

 

それが、景気低迷で、一気に需要が増加。

百均ショップなんてと言っていた企業が、どんどん、そこに出せる商品を考え開発していく。

 

結果、品質も向上し、安かろう・悪かろうも脱出していきました。

でも、全体的な景気高揚感が出れば、また百均ショップに行く足も遠のく。

 

こんな事は日常茶飯事なんです。

それが経済というか。

 

 

あなたなら今このチャンスどう活かしますか?

 

 

―岸下 大輔