V字回復なら何もしなくていい?

@プライベートオフィスにて

 

自粛要請期間も解除となり、人出も徐々に回復したように感じる今日この頃です。

要請が解除される前から、スーパーやホームセンターでは、売り場が非常に「密」になっていましたけどね(汗

 

ともかく、商売をする側からすると、人の動きがあるというのは大変に良いことです。

人が動き出すことにより、活“気”が出てきます。街に活気が溢れると、経済の波が起こります。経済の波が起こると、景“気”が良くなります。

「景気の気は、気分・気持ちの気」とはよく言ったものです。不景気と思えば、不景気になる。でも、実際に街に活気がないと、好景気を実感できないですもん。

 

世界的にも日本的にも、このままV字回復を起こしていきたいところ。

一部の分野では、すでにV字回復?と思うような、現象が起こっています。

 

例えば、夜の食事をメインとする居酒屋などです。

先日、「今の状況って…」と夜の時間帯に車を走らせていると、今まで閑散としていた居酒屋には、多くの人が賑わいを見せていました。

 

車の流れが止まり、お店に目をやると、中にいるお客さんは楽しそう!

やっぱり、人が楽しそうにしている姿を見るのはいいもんですね。

 

密状態なんて、どーでもいい感じに思える…(ってダメな発言です)

 

 

我々の業界に影響する、賃貸仲介部門はどうでしょうか?

もちろん、こちらにも確実に部屋探しをする人が戻ってきています。

 

実際に仲介店の方に尋ねると、仲介の成約も増えてきています。

ボチボチと、ですが…。

 

ここは、一気に!とまではいかない様子。ですが、着実に戻ってきています。

でも、絶対数は少ないままです。まだ大きな流れにはならないと思うので、今のうちに、しっかりと次の手を打っていきましょう。

 

その一つが、ネット対策です。

ひと昔前から、部屋探しにネット検索は欠かせないものとなりました。

 

その中で少しでもインパクトが生まれるよう、ウチでもネット検索の対策になるよう、様々なプラスαのご提案をし、成約に繋がるサポートを行ってきました。

 

そこに、今はオンラインでの商談やIT重説も加わり、インターネットを通じた戦略が求められます。

「見に来てくれたら、決めれるのに!」と鼻息荒いオーナーは、よくいらっしゃいますが、それが変わってきました。もちろん、最後は現地を見たい!というニーズは非常に高いですが、行くまでに振り落とされてしまいます…。

 

「全てが、いきなり変わる訳じゃないやん!」という意見もあります。ですが、日頃から何かを変えないと、と思いつつ変えられていないのであれば、このコロナ禍のタイミングは、goodタイミングではないでしょうか。

 

 

さて、仲介部門がV字回復もしくは徐々にでも回復していくとして、一つ仮説を立てたいと思います。

それは、「コロナ前の状態と比べ、どんな変化があるのか?」です。

 

個人の結論は、

「コロナ前と比べ、大きな流れはオンライン化が進む以外に、繁忙期の分散、働き方改革による間取りニーズの変化などが起きる」

です。

 

ここでのオンライン化とは、先ほどのネット検索での部屋探しに加え、重要事項説明書などをネットでもできるIT重説制度があり、首都圏では取り入れている仲介業の方が増えています。そのような分野も踏まえた、オンライン化です。

「新たな生活様式」を政府は提唱しています。所謂、3密を回避しつつの経済活動という訳ですが、これでは効率が悪すぎて採算が取れない事業が、たくさんあり過ぎます。

 

でも、そこに反抗して、人の命とお金のどちらが大事なんだ!という議論に巻き込まれても、先に進みません。

 

何百年と続く企業は、伝統だけを守ってきたのではありません。伝統を守りつつ、ニーズに合わせて変化を続けてきたからこそ、何百年と続いてきた訳です。

 

我々も、そこからヒントを得て、変化していくべきでしょう。

 

もちろん、リスクもありますが、リスクの無い事業なんてありません。他の人が取らないリスクを取るから、他の人では得られないリターンが得られる。このブログをお読みの方は、リスクを取れる賢明な方のはず。

 

ここを上手く活用すれば、今まで苦戦していた物件も、日の目を見ることができるかも知れません。

 

例えば、先ほどの結論でも書いた「働き方改革による間取りニーズの変化」。

 

一人暮らし、新婚〜小さなお子様一人。ある程度年齢を重ねたご夫婦に人気の鉄板間取りは、1LDKですよね。

 

ウチでも、1LDKへの間取り変更は、たくさん提案してきました。

小さな細切れの部屋を一体化し、大きな空間を作り出す。

 

ですが、テレワークを体験されるとわかるのですが、小さくとも集中できる空間がないと仕事に支障をきたすことが多い。

そういった方には、売り込み難かった、通勤が多少不便で小さな間取りを組み合わせた3DK、3LDKは魅力的に映るのではないでしょうか?

 

2室は夫婦各々のテレワーク部屋、1室は寝室にして、あとは通常のリビング使いに。

 

コロナ禍は、様々な社会問題を引き起こし、悲惨な話に行きがちです。

ですが、このコロナ禍をチャンスと捉え、変化をしたオーナーや事業者は、勝ち組になれます。

 

そちらを目指して、共にがんばりましょう!

 

ではまた、来週に連絡しますね。