賃貸繁忙期の変化?
こんにちは、代表の岸下です。
いよいよ、京都産業大学の学生の一件を受けて、ここ京都においても「京都府民・京都市民の皆様へ緊急のお願い」ということで、通達が出されましたね(4月2日付)
内容は、クラスターにならないためのウイルス対策で、「密閉」「密集」「密接」を避け、不要不急の外出や会合等への参加を自粛するよう促されています。
また、感染拡大の続く、首都圏や阪神圏への往来も、当面自粛を要請とされました。
今回のコロナウイルスの厄介なところは、無症状や軽症の方が、気づかずに感染させている事例多く確認されていること。ご親族の中にいる高齢者の代わりに、早朝からマスクや消毒液を買い求めドラッグストアに並び、そこで感染。無症状のまま、ご親族の高齢者に感染させ、目視できる被害に繋がる。相手を想ってやった行動で、相手を苦しませる。こんな悲しいことはありません。
「自分は感染しないので大丈夫」ではなく、「人一倍の注意で自分も感染しないし、周りにいる人にも感染させない」で、互いに身の安全を守り合っていきましょう。
目に見えない敵に、全員で団結して、戦っていきましょう!
と言ったものの、実際の経済が如実に低迷してきています。
今回のコロナショックのような、いきなり現れる時代の変化や激流の中で、他の業種に比べ圧倒的な安定感を持つ、我々の賃貸業。
今回の入退去シーズンで、コロナショックの影響は原状回復工事の際に、洗面やトイレなどの一部設備に関わる不具合がない限り、特に影響がないのでは?と楽観しておりました。
しかし、このコロナショックが広がりを見せる中、各企業や学校側の運営姿勢に変化がありました。それは、大卒の新入社員の採用と取り消したり、入学式の開催取りやめや、授業開始を先送りにする。
働き方もテレワークといった、会議はテレビ会議、その他のやり取りもチャットワークやLINEなどのコミュニケーションツールを使用する。このテレワーク、実は管理する側も、その社員がいつパソコンを作動させ、どう言ったソフトを使っているのか、その時間は?ネットで仕事以外のことをやっていないか?などの管理も出来てしまう。管理させる側にすると、ある意味、恐ろしい?環境です。
こういった、大半の仕事や業務、教育においては授業までも、WEB上で完結してしまう流れは、5Gのインターネット通信になれば加速すると言われていたことが、このコロナショックで一気に前倒しになってきました。
世の中の仕事は、もちろん、WEBで完結出来ないものが多数あります。人が直接触れないといけないものだって。しかし、「今の常識が未来の非常識」になることも多くあるのも事実。
もしかすると、数年先には、賃貸の繁忙期はごく限られた地域にしか起きない事例なるかも知れませんね。
さて、この安定した素晴らしい賃貸事業ですが、先ほどのコロナショックに加え、昨今の賃貸繁忙期の引越屋が捕まらない問題をはじめ、ほかにもニュースとして顕在化していないだけで、人手不足問題は業界内でも様々言われてきました。
それを受け、行政側も企業や大学へ、この2〜4月の異動時期をズラすよう打診がされてきました。そうは言っても、企業や大学がそれに応じるかな?でも、時代的に応じるところもあるのかな?と、それを構えつつの、今回のコロナショックの発生。
統計を取れたワケではありませんが、担当者レベルで各仲介や管理会社の担当マンにリサーチをすると、入退去の動きそのものが例年に比べ少なかった様子。場合によっては、退去だけしてしまって、そのままというお部屋も。
未だコロナショックの収束は見えず、経済も急降下のまま。今回のコロナショックにあまり関わらないような業種ですら、景気減退の勢いに呑まれ、ゆっくりした動きになってきています。
こういった状況から、今後の賃貸経営を考えると、次の2点がより重要になると思われます。
①今いる入居者を、出来る限り、長く住んでもらえるように取り組む
②様々な手を駆使して、早急に空室を埋める
①については、入居後は見落としがち。言葉は悪いですが、「釣った魚には餌をやらない」では嫌われてしまいますよ。
②については、例年以上に人の動きが少ない状況とは言え、時期がズレているだけの可能性もあります。
いずれにせよ、賃貸オーナーとしてアクティブな動きが求められると思います。
未来のために、頑張りましょう!