創業者の責任って
@オフィスにて
何度も、このメルマガやブログで紹介してきたあの問題。
以前、勤めていたこともあり、やはり気になる、レオパレス問題。
天井の延焼や騒音を防ぐための界壁が、天井裏に設置されていなかったのは、ある意味、周知の事実となりました。
本当に、これがないと防火性能、防音性能に関わる重大な内容。
そのことに対して、レオパレス側の言い分は、緊急会見の場では、施工業者の誤解と認識不足と説明しました。
いやいや、そこを監督するのが、元請会社の責任やろうって。
しかも、誤解と認識不足でこれだけの不具合の棟数が判明する??って感じですよね。
普通に聞いていても。
しかも、「経営レベルでは知らなかった」と。
で、その後に外部調査委員会の中間報告では、それとは全くの真逆になりました。
それは、創業者の当時の社長の指示で行なったとし、意図して組織的に行われていたと、指摘されました。
本当のところは、どうか分かりませんが、確かに当時の社長は非常にパワフルな方で、一方的なトップダウンと言われれば、それも通った気も…。
多分、当時一緒に仕事をしていた同僚も、同じようなことを思うんじゃないかな?
まぁ、そういう時代だったというか、業界だったというか。
オラオラ系が多いのは、確かです…。
また、あるメディアの取材によると、施工業者が「渡された図面には、界壁がなかった」と証言していたとか。
また、「国交相の認定商品だから、界壁が必要ない商品で、調査は原則行わなかった」との証言も。
まだまだ、闇は深そう…。
私が担当したお客様が、今回のことに該当していないことを、祈るばかりです。
仮に当時の社長の指示だったとしても、現社長もそれなりのポジションだったような気がします。
外部調査委員の話ではありますが、ここから当時の社長の責任論を出すことは必要だと思いますが、なすりつけ合いで、うやむやになってしまわないようにして欲しいものです。
物件のオーナーのためにも。
こうなってしまっては、物件を売るに売れないし…。
今回の問題を通して思うことは、当たり前と言えば当たり前なんですけど、やはり「合法で適切なことを、ちゃんとする」ということが、非常に大事だと改めて思います。
でも、今回のような意図的と思われる、悪質?の方法でなくても、これでは合法の範囲内に出来ないって現場は多いんですよ。
特に予算の無いリフォームでは、こういったことや、合法的なことから外れそうになることは、本当に多い。
しかもそれが、結果としてオーナーの指示のときも。
ときには、「いいから、いいから」と強引に言ってくる方も。
でも、もし何かあったとしたら、責任は施工したこちら側にある。
ちゃんとしようと思うと、当然、それに見合う費用が必要です。
だから…という感じでしょうね。
これ、本当に危険なことだってある。
例えば、電気工事を自ら施工されるオーナーって結構いらっしゃいます。
しかも、モロに電気工事士の資格が必要な内容をされていることも。
本当に危険です。
こういった専門知識や資格が必要なものは、手を出してはいけませんよ。
器用な方なら、ご自身でやった方が楽だし、何と言っても費用はかからない。
そやし…ってことで、チャレンジされてる方は多い。
もちろん、そういったことに干渉しない部分は、興味があったり、好きな方は、DIYにチャレンジするのは、全く問題ないですよ。
ご希望なら、タイミングが合えば、基本的な道具使い方やり方などもレクチャーしますよ。
でも、あくまで、合法の範囲内でやりましょうね。
―岸下 大輔