新たな経済活路を見出す

@オフィスにて

 

 

いわゆる、「白タク営業」規制再緩和へって話に、政府が本腰になって取り組み始めてるってご存知ですか?

 

通常、「白タク」と言われる、一般人によるタクシー業務は原則禁止になっています。

例えば、知人から車を出して欲しいと言われ、車を出すとします。

で、そのお礼にと、その友人がお金をだして来ても、原則は受け取ってはダメになっています。

 

まぁ、コーヒーをプレゼントしてもらうとか、ガソリンを入れてもらうなどは、どうやねんって言われると…という感じですが。

 

原則としては、業務なので、お金は受け取れないルール。

ただし、現状でも過疎地などでは、例外を認められる地域があります。

 

ちなみに、京都府下で言うと、

過疎市町村

宮津市、京丹後市、笠置町、和束町、南山城村、京丹波町、伊根町

 

みなし過疎

南丹市

 

一部過疎

京都市(旧京北町)、福知山市(旧三和町、旧夜久野町、旧大江町)

 

の10地域となります。

 

この地域に限らず、制度をさらに緩和し、利便性を高めていく方針で、地域限定などの枠組みは現行と変わらないようです。

 

実は、こういった過疎地域と言われていなくとも、実質的な過疎が進む地域があります。

公共交通機関の代表である電車の駅から、半径500m以上離れていて、しかも、路線バスの本数も非常に少ない。

もしくは、全く路線バスの運行がない。

 

しかも、その場所が京都市内に点在しているんですよ。

 

例えば、伏見区の南桃山地域なんかも、その一つ。

ここは、京阪電車が近くにあり、若い人にとってみれば、そんなに不便を感じるような地域ではありません。

 

どちらかと言うと、京阪を使い、六地蔵方面に出れば、地下鉄東西線にもJRにもアクセスができ、中書島方面に出れば、大阪や四条・三条方面にもすぐ出られる。

しかし、年を重ね、終の住処として暮らしてきた方からすると、年々不便さが増してくる。

 

このような地域が、実際に多いのだと思います。

 

世界最大のタクシー会社、ウーバー・テクノロジーズ社が世界に仕掛けるような、ライドシェア(相乗り)に繋がる!とタクシー業界は、猛反発をしているようです。

 

この流れって、数年前にも似たような…

そう、Airbnb(エアビーアンドビー)、通称、エアビー。

 

今まであった、賃貸と宿泊施設の間をとった使用方法で、一躍、日本でも有名になりました。

その波に乗って、恩恵を受けた人は多いはず。

 

それが、法整備が追い付かない状態で一気に広がり、違法者が続出。

で、ある程度、法整備を行い、見せしめに検挙していく。

 

さらに、法整備を毎年のように繰り返し、結局、規制緩和のはずが、元の状態に近づくようなことだって。

 

タクシー業界のことは、あまり分からないので、何とも言えませんが、既得権益が十二分にあるでしょうから、猛反対は当たり前なんでしょうね。

 

 

で、我々としては、こういった動向を、どう見ていきますか?

 

私は、収益物件を新規購入、または資産入替で再購入する場合などは、この交通手段、もしくは変化の可能性は、追っていきたいところ。

 

それによって、購入後の運用ベースでみた、物件の実質的価値が全く違ってきます。

 

仮に、多少古ぼけた物件でも、結構な利回りが見込める。

そこに、交通手段も確保できるなら、購入候補リストに入ってくるのではないでしょうか?

 

先ほども言いましたが、終の住処と考えて入居する方がいれば、退去に伴う支出が抑えられますから。

 

結果として、非常に優良物件に化けるかも知れませんよ。

 

 

―岸下 大輔