ここでも人手不足…
@自宅にて
ついこないだも、この話しで盛り上がってたんですよ。
どこもかしこも、当たり前のようになりつつある、人手不足の話し。
で、今回盛り上がってたのは、引越し業界。
「引越し業界も、人手不足なんですねー」
なんてタカをくくっていられない状況になりつつあるんですよ。
もしかすると、あなたにも影響があるかもしれません。
どういうことかというと、あのヤマト宅急便のある、ヤマトホールディングスの子会社、ヤマトホームコンビニエンスから、昨年の夏にある問題が発覚しました。
それは、法人向け引越し料金の過大請求です。
これが浮き彫りとなり、昨年の8月から、ヤマトホームコンビニエンスは引っ越しの引き受けを停止しています。
今年の1月には、国交省から業務改善命令を受け、問題が確認された123の支店では、車両使用停止という行政処分を受けました。
このために、引越し業務の再開は、4月以降とみられています。
ということは、引越しの繁忙期でもある3月は、稼働しないということなんです。
やっぱり、引越しの繁忙期は3月と4月。
この時期は、平常時の倍の件数になるらしいですよ。
その数、引っ越し大手6社だけでも、実に33万件。
ヤマトホームコンビニエンスは、大手6社の中でも1番小さなシェア率で、全体の10%ほどとなっています。
「10%やったら、なんとかなるやろ」
と考えがちですが、よく考えるとそれは難しい話ではないでしょうか?
この3・4月だけが、平常時の2倍の件数になるけど、常は少ないってことです。
年間を通して雇用を確保するのは、難しいんじゃないでしょうか?
実際に、業界シェアを伸ばしたくても、繁忙期だけの期間、伸ばすだけの価値があるのか?といえば、この人手不足から見ると、人材育成やその他の費用も含めると、あまりしたくないことなのかも知れません。
業界大手に限らず、小さな会社まで含め、
「今年は去年以上に、引っ越し難民が発生する」
もしくは
「去年と同等位の、引っ越し難民が発生する」
と、6割以上の引越し業者が答えているという統計もあるようです。
このことを想定して、国交省も引っ越しのピークを、ズラすようにと声かけをしてるみたいです。
その声、届くかなぁ。
この内容、何があなたに影響するか?といえば、「今入っている入居者さんが、退去してくれない可能性がある」という事なんですよ。
本人も、引っ越しをしたいが、引越し業者が捕まらない。
後に入る人が決まっているのに、出てくれない…。
入る場所が無いなら、次の人が入居を諦める…。
その諦めた後は、もちろん、入居ピークは去ってるわけなんですよ。
すると、しばらくの間、空室のまま。
そんなことならないように、退去される方の引越し業者のことも、頭に置いておきましょう。
場合によっては、業者探しを一緒に手伝うのも一つかと。
また入ってきてくれる方の、引越し業者さんも、気にした方がいいかも知れませんね。
入居時期がズレてしまっては、その分の家賃を払ってもらえませんから。
こういう引っ越しは、他の流れにも影響を与えます。
原状回復工事も然りです。
もし可能であれば、早めに出ていただくとか、入ってもらうのを、後ろにズラしてもらうとか、実際にも、そんな調整が必要なのかも知れません。
あなたの物件では、どんな引っ越し難民対策をされますか?
―岸下 大輔