18年の有効求人倍率
@京都センチュリーホテルのロビーにて
ホテルのロビーで、ポチポチとパソコンを打っている岸下です。
先日もニュースで、「戦後最長の好景気」と見出しが踊っていましたが、やっぱり景気はいいんでしょうね。
あなたの言う通り、なんか実感があるような、ないような。
確かに、建築関係は羽振りが良いように見えますが、今まで溜まっていたものが、一気に訪れた!という感じの方が、正直大きいです。
羽振り良くやっているように見える職人たちも、この後は、どうなっていくことやら…と不透明なことの方が多いんじゃないかと思います。
先日も大工と話していると、別の元請けさんから「向こう1年は遊べへんくらい、仕事があるで。どんどん仕事入れるわ!」と言われたようです。
でもその縛りがあり、他を断り続けると、いざ!という時には仕事が無い…なんてこともあるから、「1年だけの保証で縛られても…」というのが本音。
職人でやっていくのも、いろいろあるなぁ。
とはいえ、ニュースでは戦後最長の好景気と言われ、その指標の一つされるのが、有効求人倍率。
ちなみに、直近で一番最悪な時は、いつかご存知ですか?
それは、2009年の時でして、その有効求人倍率は、0.6倍を割っていました。
これは、10人が仕事したいと手を挙げても、6人分の仕事しかない状態。
仕事が欲しい!って時でしたね。
では、昨年度の18年はどうだったか?というと、18年の年平均で1.6倍を超えていました。
つまり、10人が仕事したいと手を挙げれば、16人分以上の仕事があるという状態。
すごくないですか?
中でも、地域別にみると、東京が一番高く、その倍率は2倍を超えていました!
つまり、仕事を探している人の倍の仕事がある状態。
完全に、売り手市場ってやつですね。
もうこうなると、最低賃金しか出せないところは、全く相手にもされず、人を集めることはできません。
人手不足が解消されないから、業務改善に繋がらない。
その先は…。
想像しただけでも怖い。
この人手不足は、安定してる超大手企業でも同じ。
ここが高い給料を出して、どんどん人を集めていきます。
もちろん、企業側も誰でもいいわけではありません。
それなりに能力高い人が欲しい。
でも、そうも言ってられない状況が、実態なんでしょうね。
この倍率ですが、一番低い所は北海道で、そこでも1.2倍以上でした。
全国どこでも、どの業種でも、求人が求められている、そんな時代ですね。
ちなみに、完全失業率も8年連続下がっています。
これは個人的な予想ですが、先日ニュースになっていた、外国人労働者をもっと増やしたり、AIが人手不足を解決すべく、その発達もめざましく進むでしょう。
ウチでも、人を探してますけど、なかなか見つからない(汗
ホント困った状態です。
この状況を逆手に取って、チャンスが生まれるケースもあるでしょう。
例えば、専業大家の方の場合。
その人手不足の状態を解消する手伝いをすることが、仲介会社から良い意味で一目置かれるオーナーになれるチャンスがあるかも知れません。
そんなん、業者の仕事や!と言いたいのは分かりますが、彼らも人です。
そういう分野や垣根を超え、一緒に動くようにすれば、さらに良いパートナー関係が築ける可能性があるかも知れませんね。
でも、やり過ぎには注意が必要ですが…。
―岸下 大輔