愚痴から出た怖い話
@自宅にて
今日の話は、愚痴のような話しからのスタートです。
興味ない方は、スルーされる方がいいかもしれません。
いろいろ、批判したくなる内容でもあるでしょうし…。
しかし、ある資産家の方から教えていただいた言葉が、目の前で証明されて、ちょっと怖い気になったりもしています。
これは、自分への戒めも含めて書きますね。
先日ある工事の打ち合わせをして、見積りの話しまでしました。
「で、いくらまで安くなるの?」
このオーナーが、毎度言う言葉の1つです。
打ち合わせの中で、実施しない内容もあり、大きく減額方向に。
その内容で再見積りをし、金額を連絡したときに言われたことが、
「わかった。じゃぁ〇〇円でやってください」
ん?
その金額を例えて言うと、「税込み50万円を税込40万円でやって」という感じ。
それでは全く内容が違うし、請負額が小さいので、引くものも引けない。
特に今回は、ほとんどが人件費。
下げるにも限界があります。
確かに、素人に近い職人を使って下げる方法も、無くは無いですが、そんな仕上がりでいいの?という感じです。
こちらが承諾しないと、「今までも発注してきたんやし」「これからも発注すると思うし」など、一方的に言うことを聞けと言わんばかり。
これまでも発注はいただいてますが、毎月でも、毎年でもありません。
これからも発注するとおっしゃってますが、次はいつですか?と聞いても言葉に詰まる様子。
感謝はしていますが、グロスで考えろと言われても、続きで工事に掛かれないなら、それはやはり難しい。
じゃぁ、なんぼなら引けるのか?と聞かれたので(内心は見積書通りですという話ですが)先程の例で言うと、48万円と答えると、それじゃ足りないから45万円に。
そんな感じでした。
渋々、了承したものの、その後も内容が手間の掛かるようなものに二転三転。
その変更分も払ってもらえるかどうかわからない状態。
「正直、工事するの嫌やなぁ」と思っていました。
ウチとて、業界一安い!とは思っていないです。
しかし、可能な範囲で企業努力をし、職人との友好な関係づくりや、価格帯の維持もしくは下がるよう心がけています。
ただ、適正利益も必要です。
それがあるから、あなたのお役に立ち続けることもできる。
でも最近は、職人が売り手市場。
値段を叩こうものなら、職人の方から離れていきます。
それにウチとしても、その値交渉がキッカケで、その職人たちが離れていけば、工事を受けて回すことができなくなる。
それに、変な手の職人を入れると、結局、後始末などの手間や時間、人件費が別に掛かり、マイナスが大きくなる…。
なんて、フラストレーションを抱えながら悩んでいると、また電話が鳴りました。
第一声が「大変なことが起こりまして…」から始まりました。
他の物件で水漏れをして、急遽そっちも工事が必要。
こっちもやって欲しい、というのです。
結局、片や値段を叩いてお金を浮かせた分、他の場所でお金を落とすことに。
実は、ある資産家の方から教えてもらった、教訓があります。
「お金はブーメランなんだ」
ということです。
どういうことか。
お金を使うとき、望む・望まないは関係なく、何かしら形で自分のもとに帰ってくる。
良い使い方をしていれば、利益になるものを連れて帰ってくる。
悪い使い方をすれば、損失を連れて帰ってくる。
それが、時間がかかる場合もあれば、すぐの場合も。
この電話を受けたとき、このことが頭をよぎりました。
ちょっと怖い…。
確かに、その資産家の方から、値切られたことはありません。
逆に、こちらが、別のサービスをしたくなるほど。
是非、気をつけていきたいところです。
―岸下 大輔