前もってやりましょう!
@オフィスにて
はじまりましたね、退去シーズン。
最近、一気に「退去したから」といただくようになりました。
ご連絡をいただくことは、大変にありがたいですが、賃貸物件を運営するあなたにとっては、嫌なことのひとつですよね。
だって、入居していれば、そのまま家賃が入ってきますし、ある意味で安泰。
まぁ、中には、出て行って欲しい方もいるかも知れませんが…。
それはさておき、「退去が決まりました」とか「退去予定です」って話は、ドキッとするものです。
さて、この退去。
何が嫌かって言うと、室内を工事しないといけませんし、その間、次の入居者が入るまで、家賃も入ってこない。
その「退去」というキーワードが嫌で、聞かないようにしている方多いですが、あなたは聞くようにしてますか?退去の予定を。
退去の告知が一ヶ月と設定している方が多いと思います。
管理会社に委託している場合、すでにやってくれていることも多いと思いますが、この告知に関係なく、退去予定をアンケートなどで直接聞くこともオススメします。
なぜか?
一ヶ月前告知よりも、もっと前もって退去時期が読めれば、業者の確保もやり易いし、自分も焦らない。
その流れからも、早々に入居募集の段取りも移れる。
今は、人口減少、世帯減少の時代。
まさしく、入居者を奪い合う時代に入っています。
気楽に気長になっていたら、ずっと空く可能性もあるような時代。
全国の賃貸用住宅の空室率をご存知ですか?
今さっきHome’sで調べたら、19%でした。
京都府下全体では、17.5%。
この数字、どう思いますか?
「京都府下やろ?田舎地域は空室が多いんちゃう?」とか、京都市内はもっとマシなはずと思っていませんか?
京都市内は空室率が高い順から、
北 区、24.2%
東山区、22.7%
下京区、20.6%
中京区、17.4%
南 区、17.4%
山科区、17.4%
伏見区、17.3%
左京区、16.1%
右京区、15.8%
上京区、14.6%
西京区、12.9%
となります。
京都市内だと空室率は17.5%で、京都府下と変わりません。
ちなみに、間取りや立地条件は全く問わずという話ですが、京都市内で空室になっている部屋の数は、57,000室以上です。
すでに空室になっているところは、時間を味方につけて、様々な入居促進の準備を行い、作戦も練っているはずです。
そう思えば、周りは強力なライバルだらけ。
そこに対抗するためには、前もって、募集をかけれる体制を作っていくことは、やはり不可欠なことになります。
しかもライバルは、空室に比例して、増加傾向にあります。
そこに、例えば、3DKの物件をシェアハウスとして、ワンルームを希望する方を抱え込むなど、別のライバルの出現も!
すでに、1月も中旬やし…と思わず、アンケートをとりましょう。
このタイミングでも、まだ間に合いますよ。
一番ダメなのは、そうか…と思って行動しないこと。
すでに空室になっているところも、この退去シーズンに空室になってしまうところも、入居のチャンスであることには変わりありません。
ぜひ、入居を掴み取りましょう!
―岸下 大輔