狙う入居者は?

@オフィスにて

 

 

昨日は、うちのスタッフ、内装プランナーのノリコより、メルマガをお届けさせてもらいました。

 

私とは違う角度で、あなたのお役に立つ情報がお伝えできればと思い、情報発信の幅を増やしてみました。

彼女には、週に1本はメルマガを作成してもらう予定なので、お楽しみにしておいてくださいね。

 

また、機会があれば、今後その他の専門職の方にも登場してもらったり、インタビューに行ったりなど計画してます。

そのときのお声がけの場合は、よろしくお願いします。

 

 

さて、年も明けて、どんどん入退去シーズンに突入してきました。

去年も、このメルマガを通じて、さんざんお話してきましたし、もっと言えば、その前からも会う人には話をしてきたこと。

 

それは「入居者のターゲットを絞る」と言うこと。

この話をすると、面白いことに反応が二分します。

 

一方は、「すでに絞ってるよ」と言う方。

もう一方は、「絞ったら、入居希望者が少なくなって、決まりにくい」と言う方。

 

この2点のどちらかを言ってくる方は、非常に多い。

あなたは、どっち派ですか?

 

 

まず、1点目の「既に絞ってるよ」と、ターゲットを絞っている方の言い分ですが、例えば「〇〇大学の学生さん向け」だけでは、やっぱり弱いんですよ。

 

だって、他の物件も同じこと言ってますよ。

そう、あなたの隣に立っている、あの物件の売り文句も同じです。

 

絞っていくというのは、先ほどの例で言えば、「〇〇大学の学生さん+田舎が九州の方」など、もう一点以上を加えること。

 

この場合だと、同郷の人が集まると話しも盛り上がったり、相談する相手が見つかり易く、楽しい学生生活に輪を掛けたりします。

退去時の動線が作れれば、出身高校の後輩が後を追いかけてきたりして、入居希望が途切れることが無いかもしれません。

 

 

2点目の、ターゲットを絞ると入居希望者が減るという点。

 

それって、実は逆に決まりにくい。

だって、入居して欲しいのは、誰だっていいわけですから。

 

ちょっと想像してほしいのですが、街の中で

「誰だっていいから、こっちを振り向いて、こっちに来てください」

なんて声をかけても、ほぼ誰も来てくれませんよね。

無視されるというか、冷やかされてお終いです。

 

誰だっていいっていうのは、実は誰にも伝わらない。

そういう、もんなんですよ。

 

 

ここまでご理解頂いたところで、そのターゲットの考え方ですか、こんな話どうでしょうか?

 

「法人契約ばかり狙う」

 

ただし、法人を狙いたいけど、でもあわよくば、こっちもあっちもどっちも…はダメですよ。

それはさっきの、結局、誰でもいいと言うのと同じになってしまいます。

 

法人契約ばかり狙うのであれば、当然、法人契約に好まれやすい物件に変えていく必要があります。

例えば、奇を衒わない、とか。

 

法人契約の場合、どちらかと言うと立地条件や家賃等の条件面を、優先されます。

そこに、どんな従業員でも入居させれるような、いわば一般的な物件、奇を衒った物件では無いものが決まりやすい傾向があります。

 

なんとなくの感じでいくと、会社側からみれば、個性が際立つより平凡の方が、社内ウケが良いのでしょう。

あと、オシャレな物件だと、家賃が高いイメージもあるかと思います。

 

その辺りを掴めたら、あとはそれに沿っていくだけです。

 

ただ先ほども言いましたけど、仮に「法人契約を狙う」のであれば、どんな形でも法人契約を狙い続けてくださいね。

こっちもあっちもどっちもは、結局プラスにならないので。

 

 

あなたなら、どんなターゲットを狙って行きますか?

 

 

―岸下 大輔