高齢者を視野に入れる?
@打合せ先付近のカフェにて
少し前に孤独死について書いた記事を、あなた覚えてますか?
(お忘れの場合は↓をクリック)
「孤独死」と聞くと、その言葉の雰囲気や伝わってくるメッセージを考えると、やはり「高齢者」と言うイメージが、着いて回ります。
実際のところ、30代でも結構あるのが、事実なんですが、今日はさておき。
よく私は「様々な情報を仕入れてから、精査することが大事ですよ」というように言います。
これは、思っている以上に情報を仕入れていない方が多いからです。
もちろん、情報の洪水に溺れそうになることも多々ありますが。
でも、情報を仕入れるから知識がたくさん増える。
すると、必然とセンスや感性も磨かれます。
センスや感性が磨かれれば、多くの選択肢の中から適切な決断を下せます。
そうすれば、ほとんど情報を入れない他のオーナーに比べ、圧倒的に勝っていくことができる。
そこで、今日あなたにお届けしたいこれ。
↓↓↓
UR都市機構が、ある事業者とパートナー契約を結び、高齢者向けのサービスを展開しています。
このサービスは、「見守りサービス」という名前でやってるみたいですね。
実はこれ、特に目新しいサービスではありません。
セコムなんかもやっていたり、ちょっと変形型で携帯電話会社が乗り込んできたり、広がってきているサービスです。
室内に、安否センサーや外出センサーを取り付け、人の出入りがあるかを、常時チェックする。
もし、ある一定の時間以上、動きがなかった場合、すぐ入居者に安否確認の電話が入る、という仕組みです。
孤独死でよくあるのが、動かなくなってそのまま…。
そして、悲しいかな、後日発見されるということがあります。
発見が早ければ早いほど、病院につれていけば、うまく延命処置に繋げられるかもしれません。
しかし、発見が遅かったばかりに、残念ながら…。
これだと、後々の対応が全く変わってきます。
例えば、部屋の中で亡くなったら、体液が飛び散ったり、ウジが湧いたり、臭いが染み付いたり。
それが予想できるから!といって、最後はどこで過ごされるかは、ご本人の意思を尊重してあげたいところ。
強制はできません。
だからこそ、本人の意思を尊重しつつ、他にも速やかに対応できるようにする。
そんなサービスなんですね。
「こういうことを、招く状態になる自体が、リスクだ!」
と考えるか
「これなら、リスク回避になる!」
と考えるか。
岸下個人としては、この状態なら、リスク回避と考えても良いのではないか?
と思います。
ここで大事なのは、
「だから高齢者を受け入れよう」
と私が言っているのはありません。
入居を続けてもらう戦略の中で、誰しも、亡くなる可能性をはらんでいます。
先ほども言いましたが、これは特に新しいサービスではありません。
こういった既存のサービスを組み込み、あなたの物件ならではの、新しいサービスを作り上げる。
これが重要なのです。
やはりこれから先、日本人の人口が減っていくことは確実です。
その中で、いつまでも、10代、20代、30代だけをターゲットにしていては、あなたの賃貸経営は、成り立っていかないのは、ほぼ確実でしょう。
どこを中心軸として見るか?
どのターゲットがいいのか?
もちろん、それはあなたの物件によって、人とは全く違うでしょう。
でもその答えが見つかれば、その分野に営業かけていくだけ。
ただ闇雲に仲介に営業したり、管理会社の担当マンを叱ったりしなくとも、断然効率的に決まっていきますよ。
あなたは、既存ビジネスと何を結びつけて、独自の物件にしますか?
―岸下 大輔