経営意識にも格差拡大
@事務所にて
業界紙を読んでいて、目に付いたコーナーがあります。
そのコーナーは、今も人口が増え続けている名古屋圏で、賃貸経営をされているオーナーが3人出てきて、座談会形式で語り合っている企画です。
人口が増え続けていると聞けば、どのオーナーも、もれなく恩恵を受けているかといえば、やはりそうではありません。
賃貸経営に対する取り組みの姿勢や意識よって、様々格差があるというのです。
まず大きなところでいうと、更地に建物を建てて借金をする。
いわゆる、相続税対策というやつです。
私は、20代の頃はレ○○レス21で、今問題になっているアパート売りまくっていた人の1人です。
その時に、お客様となったほとんどの方が、田んぼや畑、駐車場等の更地を持っていて、それを相続税対策のために、建物を建てて借金をする。
そうして、資産の減額を図るという方法をとっていました。
今でも、そのやり方が、ほとんどじゃないですかね。
だから、そんな田舎に建物を、たくさん建てても大丈夫?と思う不安に対して、メーカー側の営業マンは「借上家賃」や「サブリース」など、甘い言葉を囁いて、受注を取りまくっているんでしょうね。
個人的には、借上やサブリースは、そんなに信用性が高いと思い込むのは、どうなのかな?と思ったりします。
実際に、集団訴訟を起こされるずっと前、私が勤めているときから、「借上賃料の値下げ交渉をする」というのは、やってましたよ。
今、ビジネスの世界では、5年先を見通すのも至難の業。
昔からある収益モデルとして、存在する賃貸系事業とはいえ、今から10年先の家賃相場まで見越して、設定するの難しいんじゃないでしょうか?
レ○○レス21のときの裏話は、また別の機会に。
さて、その記事に話は戻ると、満室を維持できるオーナーと、空室を増やしてしまうオーナー。
根本的に違う点が2点あるのだとか。
まず、満室を維持できるオーナー。
それは、自ら情報収集して設備投資できること。
そして、賃貸需要の将来予測を元に、行動ができること。
逆に、空室を増やしてしまうオーナー。
それは、相続税対策に偏り、賃貸経営そのものに関心が低い。
そして、情報収集や追加投資に消極的であること。
これは、私が言っているのではなく、先ほどの現役オーナーたちです。
あなたも、思い当たる節があるのでは?
岸下が、今まであなたに情報提供してることが、あなたの10年後の大事な収益や資産形成に、非常に大きな影響を与えていることを改めて実感しました。
先ほどの賃貸需要を予測する話ですが、2020年の東京オリンピックに向けての好景気、その後の反動で景気の低迷って話はよく出ますけど、どう思いますか?
個人的には、私もオリンピックまでは良くて、その後は景気が悪くなると思ってます。
しかし、全くチャンスが見出せない状態なんでしょうか?
賃貸に関連することでも、です。
全体の出方を伺うのも、1つなのですが、それでは結局、後手に回ってしまう。
やはり利益を1番取れるのは、先行者利益。
ちょっと前、記憶に新しいところでは、仮想通貨なんかそうですよね。
最初、よく分からないもので、めちゃめちゃ安い金額でした。
それが、あれよあれよという間に値上がりし、世間に「億り人」なんてキーワードも出来ました。
やはり、先行者利益の賜物。
このあたり、情報や行動、学ぶ姿勢が、ものいうのでしょう。
情報をつかんで行動した人が、それに見合う対価を得るってことです。
ご縁あるあなたには、満室を維持できるオーナーでいて欲しいものです。
―岸下 大輔