家賃以外で収益増はできる?

@コメダ珈琲店にて

 

 

あるオーナーと賃貸経営から、何気ない会話をしていたときのこと。

 

「入居率は、大きく変わらないものの、入退去の入れ替えがあるたびに、徐々に家賃が下がってきてるねんな。

全体的には、数年前に比べて、収益はダウンしてるんよ。」

 

「ちょっと、悲しいですね」

 

「といっても、家賃を上げてっていうのも、現実難しいかなって思ってて。

どんどん、償却できるところもなくなってきて。

さっきの話で、家賃が上がらないから、なんか気持ち的なところで、八方塞がりな気がして…。

何か、収益が増えるようなことってないんかな?」

 

と、そのオーナーは冗談めいて、宝くじでも買おうかな?なんて話をしてましたけど。

 

いやいや、宝くじが当たる確率に比べたら、今の物件に対して、何か手を加える方が、絶対に確率よく収益上がりますよ。

 

ちなみにビジネスの世界でも、宝くじを買って一等を当てるより、ビジネスを立ち上げて投資した方が、もっと良い確率で回収できる、といわれています。

 

 

話は元に戻って、収益上げる方法ありますよ。

 

 

そういうと、あなたは「またまた」という顔をするでしょうけど。

家賃を上げるに越した事は無いですけど、なかなかというのであれば、別の方法でいきましょう。

 

あなたなら、どんな方法を考えますか?

 

 

私がその場で言ったのは、

「空いてるスペースを活かして、コインランドリーのスペースを作ることや、トランクルームを作って、そこを貸すこと。

自転車やバイクの駐輪場なんかも、セキュリティーを強化して、有料化することも。」

 

また

「先程のトランクルームの延長で、なかなか埋まらない1階の部屋を、トランクルーム仕様にして、入居者に賃料を払ってもらって貸すんです。

払う訳ないと思っているのは、あなた自身で、入居者がどう考えるかは、別問題です」

とも。

 

よく考えていただければ、この方法で収益を手にしているはず。

それは、あなたの賃貸事業のモデルを、よく考えてみて下さい。

 

そこにあるものを、

「ある目的で人に貸して、その貸した分を賃料収益としていただく」。

そこに無いものを貸すケースも。

 

 

例えば、通常の部屋貸しの場合は期限のない形で、賃貸借契約書を交わしたりしますが、これが時間で区切ると、最近巷で流行っている貸し会議室や、貸し会場、貸す集会場として借りてもらうことで、収益が生まれます。

 

多少の手間は増えますが、増える分、収益アップに繋がり易い。

ゲストハウスや民泊が流行するのは、これがあるからです。

 

今までやってきた「貸す」という観点を、その場所や空間をどう定義付けるかによって、借りてもらい方はどんどん変化できます。

 

そういう観点でいくと、駐車場やコインパーキングも同じようなもの。

 

もしあなたの物件に駐車場があって、稼働率が低い、また若干でも隙間があるのであれば、それを近隣の方の月極に貸すことも、またコインパーキングとして貸すことも可能です。

 

駐車場は時間貸しできるアプリなどもあります。

 

先程のコインランドリーのように、今住んでいる方に、何かさらに売り込みをする方法、近隣の方に売り込むことで、収益を上げる方法もあります。

 

あなたなら、今の物件で、さらに収益を上げるためなら、何をしますか?

 

 

―岸下 大輔