単純労働で外国人受け入れへ
@事務所にて
11月2日に、入管法改正案が閣議で決定されました。
内容は、国として単純労働で、外国籍の方を受け入れていくことが決定、という話です。
政府与党は、「移民政策ではない」と言っていますが、その議論はさておき。
人手不足の分野で、一定の技能を持つ人を対象に、新たな在留資格を与えていきます。
基本的には、単純労働という枠組みに限る、ということになるのですが。
確かに、人手不足は、本当に否めないです。
それは、この記事で何回も書いてるように、何も建築の世界に限った話ではありません。
あなたの本業である会社や、お知り合いの方の会社や業界でも、そうなのではないでしょうか?
人手不足を解消するために、AIの活用!なんてことも言われています。
ですが、実際にそこに辿り着くまでに、まだまだ時間が掛かりそう。
でも、今すぐに欲しい!そういった方々に対して、人手不足解消の算段として、国が検討し、必要に追われて閣議決定に踏み切ったというところでしょう。
でも、思うんですが、こういった制度に反発・反対する人ほど、実際にはそれを必要とし、スタートすると、その制度をこき使う。
本音では、必要!って叫べばいいのに。
なぜ、こんな話をしてるのか?というと、もちろん単純労働とはいえ、彼らは日帰りで来るわけではありません。
技能の内容によっては、在留期間が通年で5年。
さらには熟練してくると、更新が可能になったりします。
これらを踏まえ、要は、日本に長く住むと言うことになります。
つまり、あなたの物件にも、このような方々が増える可能性がある!ということです。
こういう話をすると、必ずいるのが、「外人は嫌」という方。
この原因は、主にコミュニケーションが取れないため。
やはり、言葉でのコミュニケーションは、非常に重要ですよね。
でも、最近は、その国の言葉が話せなくても大丈夫ですよ。
スマホ用の翻訳アプリが発達しているので、それを活用すると、結構会話が出来ますよ。
とはいえ、拒否反応が起こることもあるかと思いますが、国の閣議決定を受け、方針が具体的になっていくと、現実的に外国人がどんどん流入してくるでしょう。
そして、ここから大切。
これを、「チャンスと捉えるか」「嫌と捉えるか」
私は、個人的には、チャンスと捉えるべきだと思っています。
チャンスといえども、大きく二通りあると思います。
1つは、単純労働の方をどんどん受け入れる!
そんなやり方です。
もう1つは、逆にそういったことを、全く受け入れない!
今まで以上に、日本人だけでしか入居させない!と理念に置くことです。
どちらが正解?とは言えません。
しかし、どちらにしても、理念として確固たるものにしておくべきでしょう。
前にも言いましたが、もし受け入れと言うことであれば、変に気構える事はありません。
彼らも人間です。ただ育ってきた環境や文化が違うだけ。
だからその辺を汲み取ってあげて、事前に手を打っておけば、そんなに怖いものではありませんよ。
彼らも住む場所がなくなったら困るんですか。
どちらにしても、新しいチャンスです。
あなたはこのチャンス、どう掴みますか?
―岸下 大輔