あかんやつ
@事務所にて
ちょっと前のことですが、京都のある焼肉屋さんがやっていたことが、ニュースになりましたね。
“あかんやつ”と言うメニューの名前で、提供されていた“あかんやつ”。
それは何かと言うと、生レバーです。
美味しいですよね。
提供されなくなって、悲しい思いをしている一人です。
食中毒が多いことから、食品衛生法の改正でレバーに関しては、生レバーの提供はされなくなったのは、周知の事実です。
提供時は生でも、その後、「しっかりと焼いてください」とという、加熱の必要性の伝達がされていなかったことで、店主は逮捕となりました。
とは言うけど、アナウンスが徹底させるのも、難しそう。
アルバイトの子が、さっと置いて、小声で囁いくように言えば、聞いた・聞いてないに発展しそう。
それは、さて置き。
このネーミングセンスが、面白いじゃないですか。
店主曰く、「焼かな、あかんやつ」なので、「あかんやつ」と名付けたそうな。
悪知恵が働くと、言われそうですけど。
こういう、後にも頭の中に残ってしまいそうなネーミングは、とてもインパクトがあります。
このネーミングのインパクトによって、景気すらも悪くなることがあります。
例えば、この昨今のどん底の不景気から、やっと明るい兆しが、見えてきてるこの日本。
ですが、元をたどれば、あることがきっかけで、一気に世界的な不景気の波に、引きずり込まれました。
それは、2008年9月、アメリカのリーマン・ブラザーズ・ホールディングスが、経営破綻したことに端を発し、連鎖的に世界規模の金融危機になった出来事。
あなたは、あのきっかけになった名前、なんて言ったか覚えてますか?
そうです。
「リーマン・ショック」と呼んでいます。
このネーミング、しっかり板についてしまって、皆の脳裏から離れなくなりました。
忘れたくても、不景気のきっかけになった名前を忘れません。
景気というのは、よく景気の気は気分の気だから、国民が思う景気感によって、大きく左右されるといいます。
このリーマン・ショック。
この事で景気が悪くなったと思い込んだ我々は、お金の循環が悪くなるので、支出を抑えようとします。
支出を抑える、つまり、消費にお金が回らなくなり、産業全体が停滞します。
そうすると、景気が落ち続けるまで、あっという間です。
それぐらい、ネーミングにはパンチがあります!
これは同じく、あなたの物件でもいうことができます。
どんな場面に使うのか?
例えば、どんなにリノベーションしてカッコいい物件になっても、物件名称が〇〇アパート。
もっと言えば〇〇荘では、やっぱり古めかしいイメージは拭えないです。
逆説的に、物件はどうあれ、高級をイメージさせるような名前。
例えば、レジデンス〇〇とかだと、物件を探している人は、そのイメージ通りのものを、抱いてくれます。
名は体を表す。
その物件名称によって、物件をイメージするものが、全く違ってきます。
その名前によって、高級感を植え付けたり、気楽に入れるところをイメージさせたり出来ることも。
物件名称は、1度決めると、変えることができない!と思ってる方も多いですが、物件名称の変更は可能ですよ。
イノベーションをかけた時、外壁塗装時、また何もなくても物件のイメージを変えたい時に、名前を変えるのは手段としてありです。
しかし、あまりコロコロ変えると、入居者の方が戸惑ってしまうので、その辺のご配慮が必要かと。
ただ、その名称だけで、一気に物件をのイメージを変え、入居率アップさせた事例もあるんですよ
あなたは、あなたの物件の名前を変えるとすれば、どんなネーミングにしますか?
―岸下 大輔