プロだから安心?
@スタバにて
「散々、うちの物件を褒めちぎってたくせに、
全然内見に人を連れてこないねん。
その上、内見に来てもすぐ帰るし」
なんかよく聞くような話。
「プロなんやし、内見についてきたら、入居を決めろよ」
私に、感情的になられても…。
我々のこの商売は、結局のところ、仲介の営業マン決めてくれないと、入居につながらない。
ある意味、ここが1番のネック。
でも、この問題の解決は、他のビジネスと比較すると、わかり易くなります。
あなたは、ものを作るメーカーだとします。
その商品を作るのに、様々な思い出や情熱。
たくさんの時間も費やして、やっとの思いで、愛すべき商品が完成しました。
なんとしても、その商品をたくさんの人に見てもらいたい。
認めてもらいたい。
そして、褒めてもらいたい。
さらに可能なら、1円でも高く買って欲しい。
他社製品と比べても、やっぱりひいき目に見てしまうのが、自分が開発した愛すべき商品。
それを、商社が吟味していきます。
中には、褒めてくれる人もありますが、「これは…」とけなしてくる人、反応も様々。
でも。その人たちに、売り込みをかけます。
もし、あなたが同じ立場であれば、少しでも我が愛すべき商品が、世に広まるよう、その商社の担当者に必死に営業するはず。
商社のその先にいるエンドユーザーに、何を伝えて欲しいのか?
どんな効果があるのか?
商品は、分析するとこんなデータが出てくるなど、様々語り込むと思うんです。
そこで、その内容を認めてくれた商社が、エンドユーザーに売り込んで買ってもらう。
ただその買ってくれるのが、こちらが思っている理由ではないところで、売れることも。
例えば、価格品質以外に、見た目のデザインの場合もあります。
こちらが、拘ってなかった副産物的なところに、魅力を感じてくれることも。
さて、話は賃貸に戻って、この商社マンを仲介の営業マンとして、置き直してください。
そして、あなたの愛情を込めて作った商品が、あなたの物件です。
どうです?何か思い当たる節、ありませんか?
1つ共通して言える事は、エンドユーザーに対する直販スタイルではないということ。
直販スタイルではないから、間に入ってくれる人に頑張ってもらうしかない。
ですので、「あなたの物件の魅力」を、「あなた自身が情熱を持って伝えること」をしないと、誰も理解をしてくれないということです
あなた以上に、その物件に愛情や情熱を注ぎ売り込んでくれる人は、他にはいないのですから、売り込んでいく必要があります。
もしくは、ウチのような、代わりにあなたの物件の売り込みをしてくれるような、パートナーを作るか、チームを形成していくか。
そうでないとしても、とにかくその物件に関して、1番苦労しながら、愛情持って、様々なことに取り組んでいるのは、あなた以外誰でもありません。
だからこそ、「プロだから」と変な期待をして、何もしないのは、止めましょう。
仲介の方に、任せきりではなくて、その仲介の方に、どうあなたの物件を売り込んでいくのか?をレクチャーし、その浸透度や活用法・応用法などを提案し、それが実行できるよう、管理しなければなりません。
仲介の営業マンは、やはりプロです。
しかも、自身のインセンティブを稼ぐことに重点を置くプロです。
プロである彼らは、ある意味、あなたの物件の良いところも悪いところも見抜きます。
しかも、贔屓目なしに、厳しめで判断していきます。
「この物件、いいですね」の言葉とは裏腹に。
そんな状態の中で、あなたが思う売り込みポイントと、仲介の営業マンが思うところが、何も説明無しに一致することは難しい。
だからこそ、あなたが仲介の方に、あなたの物件の良さを売り込むんです。
そう、あなたが管理していくんです。
必ず成約率が良くなりますよ。
あなたは、仲介の営業マンに、あなたの物件を売り込んでますか?
―岸下 大輔