地面師にやられた積水ハウス
@スタバにて
昨年、積水ハウスが、ある地面師にやられました。
その被害総額は、なんと55億とか63億とか。
その責任を、当時の会長と社長が擦り付き合い、かなり悲惨な状態に。
結局、解任動議が出て、当時の会長は辞めさせられました。
どんな事件だったかといえば、絶対に売りに出ないと言われていた、JR五反田駅から徒歩5分の好立地の物件が、売りに出させることに。
この物件、実は所有権などの権利関係も、めっちゃ綺麗な状態。
手に入れれば、その後の工事も非常にスムーズ。
しかも、またと無い好立地に、どこも落とせなかった物件というプレミアもつく。
いろんな意味で、魅力が満載の物件だったんですね。
それが、あるコネクションから売り希望の話が出てきました。
その話自体、すでに地面師の詐欺にかかったもの。
その地面師のやり方が巧妙で、最初に積水ハウスの何億もする分譲マンションを購入。
それで、さらに積水ハウス側が信用してしまい、結果として、周りが見えない状態になってしまった…と。
詳しくは、こちらで↓をクリック。
まさに、こんなドラマみたいな話、あるわけないやろうって感じです。
本当に漫画みたい。
積水ハウスといえば、建築や不動産などを手広くやり、売り上げは全体で2兆円を誇る、有名な大企業。
実は積水ハウス、私も昔、大学の就職活動で面接を受けたことがあります。
その説明会や面接会場で、関関同立と言われる関西のトップ有名大学から始まり、優秀と言われる大学の学生がたくさんいました。
中には、いかにもアメフトやってて「バリバリ体育会系!」って彼も。
めちゃくちゃ、ハキハキ喋ります。
いかにも、上司や客層となる少し年齢の高い方々から、受けも大変良さそう。
少し話すだけでも、頭の回転が速い、頭が良いというのが、すごく伝わってきます。
ここに、すごい情熱を持って、面接に臨んでくる。
そんな彼らが、憧れて入った会社。
その彼らを束ねる、優秀な頭のキレる人たち。
そんな人たちが集まって、あの一部上場企業は成り立っています。
そして専門分野は建築と不動産。
そんな会社が地面師の詐欺にあった。それもかなりの巨額。
こういう地面師詐欺の厄介なところは、偽造が精巧過ぎて、騙す気がない人も騙す側になってしまっていること。
一歩間違えれば、自分もなりそう…。
特に弁護士や司法書士、不動産鑑定師など、社会的地位がある公的資格を持っている、そんな人たちも、気がつけば詐欺に加担している。
そんな状況になってしまいます。
まさしく、「誰を信じればいいねん!」と言うような話ですよね。
気をつけなければならないのは、こういった話は、「どっか遠くの世界にあるとは限らない」と言うことです。
気がつけば、自分が話の真ん中にいる。
なんてことは、今は誰にでもあり得る話です。
特に、あなたのように、資産を持っている方に関しては、充分注意が必要です。
もしそこまでの資産はないよ、と思っているなら、その気の緩みや警戒心の無さに、あいつらは付け入ってきます。
本当に、こういった話はご自身で、警戒してもらう以外にありません。
その上で、もし何か怪しいと感じることがあれば、ウチの事務所まで連絡ください。
連絡はメールや電話で結構です。
建築や不動産に関わる人間の1人として、あなたの資産を守ることができれば、幸いです。
とは言え、やはり基本は、自己防衛しかありませんよ。
あなたは、ご自身の資産を守るために、どのような自己防衛策をとってますか?
ー岸下 大輔