こんなアクセントクロスは失敗

@事務所にて

 

 

「あーやっぱり、言わんこっちゃない…」

オーナーも「あ~、あんまりやったなぁ。こっちのがよかったかな」

 

と言うときがあります。

 

 

アクセントクロスって、ご存知ですか?

 

そうです。

部屋のどこか1面を、インパクトのあるクロス(壁紙)にする。

平凡な中に差し色を入れて、印象変えてしまう、あの方法です。

 

工事としては、クロスを変えるだけなので、様々な融通が利き、簡易的に使える。

しかも、工事コストも安い。

 

費用対効果でも、高いものがあります。

 

でも、このアクセントクロス。

失敗することがあります。

 

 

そもそも、アクセントクロスの失敗って、どんなんでしょうか?

 

私が見て、経験してきた、アクセントクロスのこれは失敗、という例があります。

その失敗として、1番よくあるパターンがこれ。

 

「やってみたものの、案外目立たない」ってパターンです。

 

アクセントクロスの良いところは、平凡な中に、一気に興味や意識を向ける、仕掛けになるということ。

その一気に興味や意識を向けるほどのパワーが無い。

 

ちょっと意識をして、違うものを!と思いつつ、

「こんな柄なら、趣味悪いって言われたら、嫌やなぁ」

「家族や仲介の人に、何でこんなんにしたん?って聞かれるのは…」

「センスが問われる、って言われると選べない」

「自分の選んだクロスの柄って、ウケ的にはどうなんかな?」

などが頭によぎり、

「最悪、このアクセントクロスが原因で、入居が決まらなくなってしまったら…」

なんて声が、頭の中を駆け巡ります。

 

結局、どうなるのか?と言えば、な〜んの変哲もない感じに収まってしまう。

 

これって、アクセントクロスとしての、意味を成してる?って状態です。

ここが、よくある、失敗の原因。

 

アクセントクロスは、角度を変えれば、目立てばいいんです。

まずこれが大前提。これを外すと、何がしたかったのか?って感じになります。

 

大胆にいきましょう!

 

ここで二の足を踏むと、折角やったのに…って言うのが待ってますよ。

 

おぉっ!と思う柄を選んでも、案外、大丈夫ですよ。

 

 

でも、1点。ここは注意してください。

もちろん、何でも良いわけではありません。

 

アクセントクロスを選ぶ際、その部屋の雰囲気を活かせるよう、フローリングなどの床の柄や色、ドアなどの建具・枠の色、アクセントクロスを使わない部分のクロスの柄を考えると思います。

 

そのとき、アクセントクロスを張るその部分だけでは、おかしくなるような柄はやめましょう。

 

たとえば、コンクリート打ちっ放しの柄。

鉄骨系のマンションの室内で映える、私の好きな柄の一つです。

 

ただし、このコンクリート打ちっ放しの柄。梁型の下だけの一部だと、ちょっと変じゃないですか?

それなら、部屋全体の壁に使っている方が、かっこよく映えます。

 

このときの基準は、広く使った方が映えるのか?です。

広い方が映えるなら、そういった使い方がいいでしょう。

 

このように、一部にしてしまうと、ちょっと変になりそうなものは、省きましょう。

 

昨今の壁紙の印刷技術、製品品質が向上していますので、柄によっては、凹凸などのテクスチャーがついてるものもあります。

昔のものより、よりリアリティーが出てます。

 

まとめると大胆でオッケーです。

ただし、柄によっては、一部だけ使うと、ちょっとダメというか、おかしくなるものがあるので、それは外しましょう。

 

基本的には、この考え方でOKです。

このアクセントクロスは、本当に入居促進に結構使える技ですよ。

 

ご自宅ではできない、思い切った柄にして、楽しむのも一つですよね。

そんなオーナーも、いらっしゃいましたから。

 

 

あなたは、このアクセントクロス、どんな感じで活かしますか?

 

 

–岸下 大輔