この時期の税務調査はキツい
@移動中の車内にて
先日、お付き合いのあるお客様から紹介してもらい、すでに何年も入会している、伏見区の経営者の方が集まる会に参加してきました。
集まる会といっても、実際は、懇親会がメインですけどね(汗
一応、その理事でもありますので…
その懇親会での一場面。
基本的には、経営者や、それに近い方が参加されるこの会。
懇親会で同じテーブルになると、経営の話から、ちょっとした業界の裏側の話まで、結構盛り上がります。
この会は、年齢層が高めですが、何かと声を掛けていただけます。
そこで、お隣になった税理士さんから、「今は税務調査の対応で、めちゃめちゃ忙しい」と聞きました。
しかも、話によると、税務調査の時期によって、調査内容が厳しいことがあるというのです。
周りから聞いてはいましたが、そもそも税務調査には、調査で忙しい時期というのがあるようです。
何事も、敵を知らなければ、勝負になりません!
敵って…
自分でも思わず言ってるし(汗
まず、税務署の体制として、期が新しくスタートするのが、7月です。
この7月からスタートを切り、最初に大きな成果を上げておきたい、というのがベースにあります。
税務署とはいえ、なんか民間企業と変わりませんね。
で、まずこの7月から12月25日までが、ワンクールとなります。
つまり、このときに税務調査をバンバン仕掛けます。
しかも、この時期の税務調査は、最初に大きな成果を上げたいので、税務署側のやる気満々。
それに見合いそうな企業を狙ってきます。
その中でも、特に厳しく仕掛けていくのが、10月までの政務調査。
ある意味、今期の成果を一気に仕上げよう!という感じでしょうね。
その後は、個人事業主向けの確定申告がはじまります。この時期は、税務署もこちらの対応で、ほかには手が回りません。
そのあと、確定申告提出の終わる3月15日を過ぎてから5月までが、最後の追い込み期間です。
民間企業であれば、最終利益はどうなりそう?とか、足りないならもっと営業努力をしなくちゃ!とか、逆に利益出過ぎて、何か対策しないととか、本業以外のことで悩むときですよね。
基本的には、税務申告で決算書を届け、税務署がそれを受理。その後精査をされた申告書を、税務署内で回されます。いわゆる、上長などの決済がでて、この会社にしようと決まります。
もちろん、法人だけでなく個人事業主の方にも、狙いを定めます。
この間、約1〜2ヶ月。
といった感じでしょうか。
けど、税金を吸い上げる仕組みって、ホントよくできてますよね。
本当に賢い人が、網をかけ、うまく作ってある。
仮に、税金回避に物を買っても、結局は、物を買った分、お金は出ていっています。
また、すごくうまく節税ができたとしても、その分、税理士さんが報酬として持っていくとか、ね。
知り合いで後輩の司法書士は、一度、税務調査でガッツリやられてから、逆に交際費をはじめ、使い方が荒くなりました(汗
取られるくらいなら、有意義に使う!んだとか。
まぁ、それも価値観の一つですよね。
その交際費で、不動産屋との絆をガッチリつくり、たくさん仕事に繋がってるみたいです。
賃貸経営に関しても、税金はうまく付き合っていかないといけないもの。
脱税はダメですが、節税は大切です。
以前、「うちの税理士は、全然アカン。節税方法もあまり教えてくれん」というオーナーがいました。
これって、こちらが節税のことをマニアック的に考え、信ぴょう性を確認せず調べた内容で、税理士とやりあっても、なかなかこちらの意見を反映することは難しいでしょう。
税理士さんの本来の仕事は、正しい税務申告のお手伝いであって、節税を教えることではありませんから。
でも、そこをうまく動いてくれることもあるので、ある意味、うまく税理士さんを使いましょう。
賃貸経営をうまくいかせるコツの一つに、「チームを作り、チームを大切にする」ことが上げられます。
会社でも同じですけどね。
あなたのチームは、うまく機能してますか?
ー岸下 大輔