ギャップ萌え
@コメダコーヒーより
先日の「デジタルデトックス」の記事の中で書いた認知不調和で触れた内容について。
(「デジタルデトックス」の記事はこちらから)
認知不調和とは、心理学用語の一つです。
例えば、これ。
○○○○○○□○○○○○○○○○
なんか□が目に止まりません?
それで、ほかの□がないか探してしまったり。
人の脳は素晴らしく高性能にできているので、様々なことを一瞬で判断します。
その一瞬で判断する際、重要なものとそうでないものを分けます。
この場合、すべて○と人の脳が判断しようとしたら、一つだけ□を発見。
すべて○と思って(認知)いたら、バランス取れないところを発見(不調和)ということです。
色が違っても、同じことが言えます。
例えば、これ。
○○○○○○○○○○○○○●○○
この応用は、様々なところであります。
例えば、パリッとしている営業マンが営業車の中を覗くと、ゴミ屋敷とまではいかなくとも、他に人では、どこに何があるのか分からない状態だったり…
ほかには、あるものと、あるものとの「ギャップ」というのも、それにあたります。
普段はそっけない人が、あるテーマについては、すごく熱く語る人だったとか。
何かボーっとしてる感じの人が、動き出したら、めっちゃ集中し機敏に動くとか。
強引にものごとを進めていそうで、実は細かな配慮がたくさんできる人だったり。
若い世代では、これを「ギャップ萌え」というみたいです。
要は、思わぬ側面を見たり、感じたときに、その人の魅力を感じたり、好きになったりします。
もちろん、このギャップが反対になることもあります。
しっかりしてそうで、案外抜けている箇所が多かった。
先ほどの営業マンみたいに、営業車の中を綺麗にしてそうで、できていなかった。
バリバリのスポーツマンに見えて、実はスポーツが全然ダメ。
とか。
この認知不調和。特徴として、その不調和の部分が強調されるということです。
これって、マイナス部分を大きくプラスへ転換するチャンスに使えませんか?
例えば、築30年と古くなった、外観も築年数相応、2DKの物件があったとします。
現地で物件の前に立ってみると、共用部もしっかり塗装も含め、定期的に手入れされ、綺麗な状態を保っています。
そして、いざ、お部屋の中へ。
エントランスには綺麗な花が飾ってあり、全身を見渡せる姿見が準備。
もちろん、玄関を鮮やかにするアクセントクロスも欠かせません。
キッチン・洗面・UB・トイレの設備は、新品ではありませんが、綺麗にクリーニングされています。
特にキッチンは、数年前にシステムキッチンに取り替えています。
床は白っぽいナチュラルブラウン系に、ドアは黒っぽいダークブラウン系の組み合わせ。
それを活かすように、アクセントクロスも配置。
照明器具は、一部間接照明も取り入れ、光の演出も忘れていません。
といった部屋なら、どうでしょうか?
外観から想像できないような、オシャレな空間がそこに待ち構えていると、内見したものの印象を、「古い物件だけ」の物件から「古いがオシャレな物件」に転換することができます。
この仕上げ具合によっては、「古い」は外れるかも知れませんね。
あなたの物件は、厳しくなっていく賃貸市場でも、魅力あるものにすることができますよ。
でも、気をつけてください!
先ほど言いましたが、不調和がマイナス部分だった場合、その部分が強調されてしまいます。
例えば、
思っているほどの設備内容でなかったり…
外壁や共用部が綺麗にされてなかったり…
ちょっと臭かったりとか…
あたなの物件は、大丈夫でしょうか?
ー岸下 大輔