文化が違えば好みも

@自宅にて

 

 

昨日の記事は、読んでいただけましたでしょうか?

 

起こりやすそうなトラブルに対して、事前に予防対策をしておく。

 

そして、「外では通用しても、ウチでは通用しないから」と納得させておく事も先決。

 

その条件を了承しないのであれば、受け入れはしない!と強気な構えも有効かもしれませんね。

 

さて、その外国人が日本の部屋探しをする際、どんなことを求めているのか、ご存知でしょうか?

 

文化が違えば、好みも違う。

一括りに外国人といっても、日本に来ている理由はそれぞれあるはず。

 

その状況に応じて、求めてくる部屋はやはり変わってきますよね。

 

せっかくこっちが受け入れてやろう!と意気込んでいるのに、肩透かしを食らわないように、相手が求めるところも押さえておきましょう。

 

求めているところを押さえておけば、交渉もスムーズに運ばせやすいですよね。

ただし、あくまで傾向ですからね。

 

まず全体に多い、中国人・韓国人。

出稼ぎというか、研修のように大勢来ている以外であれば、実は多少家賃が高くてもいいから、1人部屋を希望するケースが多いようです。

 

そして、部屋の日当たりを気にする傾向にあります。

 

普段、口にする食事内容にお国柄が出ますが、IHコンロよりガスコンロを希望する傾向が強いようです。

 

この辺は、納得ですよね。

しかし、逆に言うと中国人・韓国人の方が退去された後は、油汚れがひどい。

 

ウチでもひどかった現場は、油が壁紙の裏まで浸透し、クロスを貼っても油ではじかれ、綺麗に仕上がりませんでした。

その結果、クレームになったことも。

 

電気照明スイッチの裏にまで、油が飛んでいたこともあります。

一斗缶で油を買いに行くこともあるようですから…。

 

 

続いて多いのが、ベトナム人・フィリピン人などの東南アジアの方々です。

 

家賃を安くするため!というのが本当のところでしょうが、ルームシェアを希望される方が多いと聞きます。

 

その同じ傾向で、初期費用はなるべく安く、さらに飛びつきやすいのが、家具家電付きの部屋となります。

 

逆に、部屋の広さとか、古さはあまり気にしないことが多いようです。

 

 

最後は欧米系。

サンプルとしては少なくなるのですが、やはりお国柄だと思いますが、一人暮らしでも、広い部屋を希望される傾向が強いようです。

 

築年数にはあまり拘らず、綺麗であれば古くても全然OKです。

 

とにかく狭いのは嫌い、という感じでしょうか。

 

 

あと全体的に言える事なのですが、フローリング(洋室)やクローゼットを希望されます。

バス・トイレ別の方がなんて声も上がってきます。

 

あと、これは外国人に限った話では無いんですが、留学先や学校職場から近いところを選ぶ傾向が強いです。

 

 

これが付いていたら喜ぶ設備という観点でいくと、温水洗浄便座かなと思います。

 

昔、公演のためにマドンナが日本に来た際、温水洗浄便座に驚いたという話がありましたね。

 

つい先日、テレビ番組で、日本に来ている外国人が、お土産を持って故郷を訪れる、というドキュメンタリー番組を放送していました。

 

そこで面白かったのが、どの国の人でも、お土産に持って帰るのが温水洗浄便座。

そして、それを初めて使った方のリアクションは、芸人さん顔負けの面白さ。

 

それぐらい、日本の文化の1つとして、有名になってる温水洗浄便座。

 

どうですか?

あなたの物件では、どこの国の人であれば、スムーズに受け入れができそうですか?

 

こういったことを踏まえ、どんな戦略で、今後の運営を行なっていきますか?

 

 

―岸下 大輔