家賃滞納者への対応

@オフィス

 

 

なんだか早いもので、もう12月の中旬ですね。

師も忙しくて走り回る、師走って言葉があるくらい、なんだかバタついてますね。

 

なぜか、せっつかれる感じ。

でも、ちゃんと要所で落ち着きましょうね。

 

こんな時ほど、事故も起こしてしまい易いし、起こされ易い。

お互いに注意しましょう。

 

「せっつく」で思い出しましたけど、先日お会いしたオーナーが、「せっつく方法を教えてほしい」とご相談がありました。

 

その話しを伺うと、「家賃滞納を続けている入居者がいる」というのです。

 

今回、ご相談を受けた入居者ですが、全く払わないワケではないんですよ。

たまに、支払ってくるので、無下にできない。

でももちろん、ちゃんと家賃を払って欲しい、というもの。

 

この1年間で、家賃の未払いは六ヶ月分。

 

この、「時折払ってくる」ていうのが厄介ですよね。

この家賃の回収は、オーナーの奥さんがされているのですが、なかなかのご負担。

 

当のオーナーは、会社勤めをされており、なかなか好き勝手な時間には訪問ができない。

その中で、時間を作って訪問してみるも、不在なのか、居留守なのか…。

 

 

聞いているケータイ電話の番号はコールする時もあれば、「お客様のご都合により〜」という時もあるようです。

ご主人よりこまめに訪問できる奥さんが行くと、時折会えるという状態です。

 

そんな大変な思いをして会えて話しをしても、「やっと仕事が見つかったから」とか「来月こそは…」と言われてしまい、強く出づらい。

 

現在の入居者管理は、自主管理をされており、ほかに頼む先がない。

ということで、岸下のところに、ご相談に来られたのです。

 

こういう状態だと、あなたなら、どうされますか?

 

私が言ったのは、

「基本的には、家賃の催促は、外部に委託するべき」

ということです。

もちろん、費用は発生しますが。

 

なぜ?かというと、まず、この奥さんの状態がそうですが、すでに入居者の方に情が湧いてくると、強く言えなくなってしまいます。

 

「行く先がない」「追い出さないで欲しい」「次は、お金の見込みがあるから…」

と面と向かって言われると、人としてどうなんだろうか?とか思うワケですよ。

 

この辺りは、淡々と冷静に割り切れる人でないと、対応が難しい。

情が湧くと、やはり、強く言えないですよね。

 

オーナー業って、入居者さんについては、店子さんの関係と言われるように、やはり可愛い存在じゃないですか?場合によっては、守ってあげないと、みたいな感情もありますよね。

 

実際に入居者さんが、ちゃんと家賃を払ってくれれば、収益は自分のものになる。

借り入れがある場合は、その借り入れも、その入居者が返済してくれる。

 

その気持ち、よーくわかります。だからといって、情に流されてはダメです。

 

今回のようなパターンだと、特に情が湧きやすいパターンですよね。

時折支払ってくれるワケですから。

全く払ってくれない人よりも、ってなりがち。

 

でも、滞納は額が増えれば増えるほど、支払いが難しくなります。

本当に、入居者が可愛いのであれば、しっかり、家賃を回収するべきです。

 

 

もし、外部に委託するのは費用の点が…、というなら、次の方法を取ってください。

 

家賃支払いが遅れる場合、口頭ではなく、書面の取り交わしなどをお勧めします。

いつ支払うのか?支払えなかったら、どうなるのか?など。

 

何もなく遅れた場合は、一定期間を開けて、最初は軽く打診する。

その打診は、賃貸借契約書に書かれた部分を、再度、提示していく。

特に、支払いがない場合については、しっかり説明は必要です。

 

あとから、もっと煩わしい、嫌な思いをするのは、あなたご自身ですから。

 

 

―岸下 大輔