@事務所にて

 

 

「悪徳業者」って言葉を聞くと、あなたはどの業者を思い浮かべますか?

いかにも悪そうな、悪人面したやつ。

逆に、いかにも人を騙しそうにないやつ。

 

でもこの話って、どこか遠くにあるような、無いような。

 

ところが今日は、すぐ近くの話。

現に今、大阪や奈良で横行している業者の話です。

 

大阪や奈良って、地名や最近の出来事を思い浮かべ、悪徳業者ってキーワードで、ピンっとくる方は…

直感が良い方だと思います。

 

この大阪・奈良は、台風12号から始まり、大雨のあと大阪北部地震。

それからの、台風21号の影響を、もろに受けた地域です。

台風24号は、多少マシだったと言うだけで、さらに25号が…。

 

この中でも、特にひどかったのが、大阪北部地震の被害です。

台風でガタガタになり、そこに大雨で弱ったところに、あの地震。

皆さんもまだ、記憶に新しいのではないでしょうか?

そこかしこの屋根に、屋根瓦がズレてブルーシートが張ってある、あの映像です。

 

未だに、工事の大半は着手出来てません。

 

実は、このブルーシートが張ってある家が被害の全てではなく、まだ一部では、ブルーシートすら、張ってない家もあります。

 

屋根瓦がズレて、ブルーシートが貼ってないと言うことは…そう、雨漏りがします。

雨漏りがすると、どうなってくるのか?

 

躯体が木造であれ、軽量鉄骨であれ、雨仕舞されていない躯体は、雨などの水に弱い。

木造だと、その後にしっかり乾燥すれば、まだ腐りにくいものですが、屋根瓦が捲れた箇所などは、元々水はけの良いように作られていない。

すると、その溜まった水などから、腐りを発生させます。

 

この辺りは、細かく知らなくても、「水が漏れてくるのは、マズい!」は、直感で理解できます。

カビにもなるし、虫もくるし。

 

この状態に耐えられなくて、家に住んでる方は、様々な業者に連絡します。

そこで出てきたのが、先ほどの悪徳業者。

この悪徳業者。

何をするかといえば、確かには建築業界は人が足りません。だから、現場に行けない。

 

この事をいいことに、ブルーシートを片っ端から買い漁り、工務店や職人の代わりに、ブルーシート張りに走ります。

 

ちょっと屋根に登って、シートを木材などを使って固定して…。

 

で、その請求金額は、10万円。

(通常、掛かっても4万円とかの内容)

 

私が聞いて、1番大きなところで、15万円の請求があったとか。

10万円って、簡単なワンルームの原状回復工事なら、お釣りがきますよ。

 

これは、職人たちの間でも、大きな話題になってます。

 

冗談で、ブルーシートビジネスをやろう!なんて言ってる人も。

 

保険が下りれば、その金額はペイするかもしれません。

だからといって、そんなビジネスを私はしたくありません。

 

儲けは必要です。

会社を維持していくために、必ず必要経費が掛かります。ボランティアでは、出来ません。

会社が存続しないと、今までご縁あった方々のお役に立つことができません。

何か頼りにしていただいても、応えることも出来ません。

 

考え方の違いなので、良い悪いじゃないですけど。

 

保険会社やし、ボッタったらいいねん、っていうのもありますが。

震災に便乗して、甘い汁で儲けるなよって思います。

 

ビジネスの上で、甘いんですかね?

 

そう言う、悪徳業者の話を聞くと、

「こういう奴らがいるから、いつまで経っても、この業界はよくならへんねん」

てつくづく、情けなくも、悲しくも、怒りも感じます。

 

この建築業界を変えないと、若い子たちが入ってこない。

業界を変えないと…

 

そんな事を考える、今日この頃です。

 

あなたから見た、クリーンな建築業界って、どんなんですか?

 

 

ー岸下 大輔