まだ台風21号被害は着手無し

@事務所より

 

 

連日、板金屋さんや屋根屋さん、そのあたりの作業なら出来そうな職人たちと、日程調整やら、お願いやら、頼み込みやら、それを聞いて落胆やら…を繰り返しています。

 

今日も、ある板金屋さんに

「進捗は、どんな感じ?こっちは、回れそう?」

と話すと、暗ーい声で、

「まだまだ先が見えないです…」

と返事が。

「そーやんなぁ」

 

あまり言い過ぎて、無理に現場をこなしてもらうのも、気持ち的にはちょっと怖いんです。

 

時間に追われながら、一斉に現場をこなすと、絶対にあるのが、作業漏れ・作業ミス。

もしくは、作業そのものが荒くなる、適当になる。

 

そのときは職人の頭の中には、「仕事に感謝?、それなら休みくれ!」

「やってられん、単価をもっと増やそう!」

など、よくない方向にいきます。

 

常に、仕事を発注している仲ならいいですが、全員が全員、そんなにしょっちゅう発注をしているわけではありません。

 

顔が広くとも、限界があります。

しかも、全員の職人の手を知っているわけでもないし。

 

そんな中、疲れている職人を無理に引っ張ってきて、現場で怪我・もしくは転落などあっては、目も当てられません。

 

現場を取り仕切るものとして、そんな無茶はさせられない。

 

そこは安全第一です。

 

 

私は、基本的に、職人の手間を叩いて安くさせる!といったコストダウンはやりません。

 

個人的にも、この方法は嫌いです。

企業努力!と言いますが、一職人のコストダウンって、できるんでしょうか?

 

無理に安くさせると、職人は手を抜きますよ。

素人や、ちょっと建築知ってるくらいでは、全くわからないくらいに。

 

だから、職人たちと決めた手間や単価、工事金額はこっち都合で、勝手に下げたりしません。

 

件数はあれば、多少は…ってとこではありますが、度を超えたり、件数があっても一気すぎるなど、その時の状況により異なります。

 

ウチとて、会社を維持するためには、経費が必要です。

 

経費が確保できないと、もし、あなたがお困りのときに、駆けつけることも、相談に乗ることも、お役に立つことも出来なくなります。

 

末長いお付き合いをするためにも、維持する経費・体力は担保しないといけない。

 

 

先ほどの手間等を下げない話。

手間や単価を下げないと、いざというときに助けてくれたりします。

 

もちろん、それ以外に、支払いに遅れないなどもあります。

彼らには、こちらが全体工事の完工前に支払いが発生しますから、立替の資金繰りで苦しいときもありますが、そこはきっちり支払います。

 

 

そんな努力や気遣いを続けているウチの会社。

そんな会社でも、職人やそれに関わる足場などの副資材が、全然回ってこない…。

 

ある足場屋さんと話していたのですが、台風12号やその後の震度5以上を観測した地震被害で、足場を掛けた現場や、元々予定していた工事で足場材を出して、それが返ってきてないという。

 

これは、足場を準備したものの、結局、職人が回りきれず、そのままになっています。

 

で、台風21号の被害で、掛けた足場の現場は、まだ無い…と。

 

合わせ技や、途中まで組んで、後追いで組む方法、また一気ではなく、こちらの現場が終わったら、こっちの現場で移動させる、など方法はなくはないですが、その先が進まない…。

 

前にも言いましたが、目の前に困っている人がいる、お仕事があるのに、何もすることができない。

本当にストレスです。

 

でも、この点を比較しても、賃貸経営は本当に安定した素晴らしい事業です。

翌月の売上が、ある程度確定できる。

 

この安定感は、他の事業ではみれない内容です。

 

例えば、先ほどウチに例でいくと、目の前には仕事がたくさんあります。

しかし、実際には何もできない状況です。

 

つまり、売上にもならない。

 

 

ということで、この満室計画 京都店を継続させるためにも、また岸下があなたと末長いお付き合いをしていくためにも、別のビジネスを常に検討しています。

 

面白そうになってきたら、ご紹介します。

もし、あなたとコラボレーションできることがあれば、楽しそうですね。

 

 

ー岸下 大輔