無難が一番?

@オフィスにて

 

こんにちは、岸下です。

この一ヶ月、本当にいろんなことが起こりましたね。

 

ニュースは、枚挙に暇はありませんが、不動産に関わる我々からすると、一番大きなことはあのことでしょう。

それは、千葉や東北地方地方で発生した、台風水害よる災害です。

 

もし、あの2連続台風が、この京都を直撃していたら…

ちょっと想像するだけでも、恐ろしいことになってそうです。

少し前までは、風水的にも京都は台風被害や地震被害って起きない!と仰っていた方もいましたが、去年の台風被害も記憶に新しいところ。

 

今は本当に、どこで起こっても不思議ではありません。

それに、未だブルーシートで覆われた屋根のお宅やアパートを見かけます。

 

今も復旧作業に追われている千葉でも、その地域はあまり台風での被害が少なかったところと聞きます。

 

そして、皆が口々に答えるのが、『想定外だった』と。

こうなると、想定って何やねんって感じです。

 

今後、どこまでの想定すれば良いのか?

想定を上げれば上げるほど、現実的ではなくなっていきますし、「運任せ」のようなところも出てきます。

 

地域を問わず、収益物件で水害などに強いもの…

と言うと、シェルターとか?

 

と冗談のような極端な話ですが、海外では、商品化されて売られているみたいです。

 

水害が発生した際、カプセル状のシェルターがみ水に浮かび上がり、命は助かるという仕組み。

わざと流れ易い構造になっています。

 

水害に遭っても、絶対に安心なシェルター賃貸住宅。

これだけ水害があると、一部地域ではニーズがあって儲かるかも…なんて妄想しています。

 

 

さて、今日のテーマですが…

 

「無難が一番?」ということですが、まず、ご質問です。

この「無難が一番?」、あなたはどう思いますか?

 

無難派ですか?違いますか?

 

こういう問いかけを、個別コンサルやアドバイスをさせて頂く際にお聞きすることがあります。

 

その答えを導くのに、回り回って、無難なものに落ち着く。

言い方を変えると、万人受けする物に落ち着くという方が多くいらっしゃいます。

 

実際にウチでも、特に事前打合せやご希望がない場合は、工事はこの無難、万人受けする路線を基準に進捗・完工します。

 

その路線で行くのは、工事後のクレームに繋がることが少ないからです。

それはオーナー、管理会社や仲介の担当者、入居者、多くの方に敬遠され難いからです。

 

根本的な理由として、安心が得やすいことも挙げられるでしょう。

これは、本当に多い意見です。

 

 

で、別の意見といえば、せっかくなので他とは違う物にしたいと言う意見ですよね。

 

とはいえ、その多くは少し変わった感じで…というもの。

大胆に刷新する意気込みで!というのは、非常に少ない傾向です。

 

ただ、これがご自宅だと、少し意味合いが違うこともあり、個性を光らせる方が多くなります。

 

 

今日のテーマに戻って、少し考えみましょう。

 

無難なものの定義に、先ほどから出てる通り、万人受けすると言う意味合いが含まれます。

 

万人受けする、つまり、多くの方に支持される。支持されるということは、受け入れてくれる人が増える。

我々の収益物件だと、受け入れる方が多いほど、入居につながりやすい!と思われているワケです。

 

ここで、ちょっと立ち止まって考えて欲しいことがあります。

 

あなたの物件の周囲に乱立するライバル物件も、万人受けする物件を目指していませんか?

 

もしそうであるなら、そのライバル物件と競合になった場合、その入居希望者は、何を比べ最終決定をしてるのでしょうか?

 

周辺環境・利便性、価格帯など。

これって、あなたの物件がどうのこうのではなく、それ以外の外的要員。

もしくは、収益を落とす可能性にあることに着目されていますよね?

 

つまり、努力してもご自身以外のところ、入居希望者の着眼点があり、こちらに振り向かせるのが難しくなります。

 

これが、万人受けする物件の弱点となります。

 

という私も、万人受け賛成派でした。賛成派と言うより、大賛成派と言うくらい、そうすべきとも思っていました。

 

でもね、それでは、人口減少が起こり、新築への建て替えや建築が進み、今まで以上に空き部屋が増えてきている状態では、やはり戦えない。

 

つまり、ライバルの物件を蹴散らし、「あの物件が気になる」という状態にするには、万人受けの反対を目指す必要があります。

 

 

でもこれって、非常に勇気のいることですよね?

 

例えば、アクセントクロスを、お部屋に使うとします。

それを選ばれる際によくお見受けするのが、「失敗したら、どうしよう?」という心理から、あまりインパクトを持たない柄を選びがち。

 

ここで、一つアドバイスを。

 

アクセントクロスでも、「そんな奇抜な柄でも良いのかな?」というくらいのものを、勇気を出して選んでください。

そこまでいって初めて、入居希望者がその部分を観た際、おぉっと!と反応してくれます。

 

もちろん、そのデザインが、あなたの物件にはどんな入居者を想定しているのか?を明確にしてからですよ。

 

例えば、女性で20~30代の方が多く、次回の入居者も同じような方をターゲットとして想定するのであれば、その方が喜びそうなものにすることです。

 

これは、プレゼントを選ぶときの感覚に近いと思ってください。

 

 

たまに、「入居者にクロスを選んでもらう!」というオーナーもいらっしゃいます。

確かに、それを戦略的にするのも一つです。

 

が、オーダー型と言いますか、その手のネックポイントとしては、お部屋探しをされる多くの方は、クロスを貼った後のイメージを想像することができません。

また、選ぶ時間が掛かるので、他の判断が遅くなる傾向にもあります。

 

 

アクセントクロスでの例になりますが、いわゆる、「インスタ映え」というキーワードが飛び交っているように「〜映え」を意識することが肝心です。

これは、当の本人がインスタをやっていなくても、そういった画像には意識が向きます。

 

その武器を最大に活かせるのが、ネット時代の今の戦い方です。

 

大勢の中から、条件や家賃だけを勘案し、どうにか、あなたの物件に辿り着くのか。

理想を言えば、入居希望者にあなたの物件検索させるのか。指名させるのか。

 

 

そうは言っても、逆を行くというのは、なかなか勇気の出せる行動の一つではありますよね。

 

そこで、無難や万人受けの反対の言葉として、こんな言葉を当てはめてみてはいかがでしょうか?

 

「あなた好み」「通好み」「他にない」「特別な」「刺激的な」

 

それを実行するのに、すごく労力が要りそう…と思われるかもしれませんが、これは事業です。

やはり、労力は必要です。

それをご自身で全てされるか、管理会社に丸投げするか、私と共に歩むか。

 

 

それでも労力は…という方は、「賃貸事業は大きな転換期に来ている。

だから、他のオーナーより先に手を打つ必要がある!」とパラダイムシフトをしてください。

 

そういった時代の先駆者が、先行者利益を得ると言うのは、どの時代も全く同じ方程式です。

と言いながら、現実はアクセントクロスくらいでは先行者とは言えない…になってきてるくらいですから

 

 

私は、パラダイムシフトを起こし、どんどん行動し、儲けるオーナーをたくさんつくることが、使命だと思っています。

この京都をより、魅力的な、長期で住みたい街にしていくためにも。

 

 

そんな観点から作ったサービスがあります。

それは、管理業務(入居者管理・建物管理)とは一線を画するサービスとなります。

 

まだ、全ての方にはご紹介しておりませんが、詳細は後日、ご連絡します。

 

お楽しみにしていてください。

 

今回のサービスは、自主管理を行っている方、今の管理会社に不満のある方向けの内容となります。

現状、そんなにご不満がないなら、まだ必要ないサービスのご紹介になると思います。

その場合は、スルーして頂いて結構かと思います。

 

何か困った起きた際に、弊社までお尋ね頂ければ幸いです。

 

それでは、次の機会に。

 

 

PS

今回の台風被害に被災された方々へ

このたびの台風被害に際し、心よりお見舞いを申し上げます。

一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

 

 

岸下 大輔