また聞いちゃいました

@スタバにて

 

 

「社長。予定より早めに、現場に入れるようになったので、現場に入っていいですか?」

と、工事を依頼している職人から、電話が入りました。

 

私「あれ?結構、スケジュールが詰まっててって、話してませんでした?」

工事依頼の電話をしたときの回答がそうだったので。

 

私「ウチは、全然問題無しですよ。むしろ、早く完工したいので、早く入ってもらいたいくらいですよ」

「ホンマですか?助かります」

と、たわいもない、普通の会話です。

 

で、ちょっと気になったので、「何かあったんですか?」と聞いてみたら、

 

「実は…」と暗い声。

 

スケジュールが詰まっていたのは、ある会社からの発注をこなすため、だったのですが…

 

「大元の元請け会社が飛んでしまって、もう現場の手配が、無茶苦茶ですわ」

と、その会社が、倒産してしまったというのです。

 

聞けば、その職人さんだけでも、売掛け金は50万円以上。

 

材料を買い込んで作業するタイプの職人ではなく、手間代の割合が大きい職人さんではあるので、材料費を工面することは少ないみたいですが、応援できていた職人さんへの手間代の支払いがあります。

 

大元の下請け会社なんか、1,000万円以上のところも。

めっちゃダメージがキツい…

 

事務所に行くと、パソコンなどの機械は残っているものの、もぬけの殻状態。

その会社の社長に電話すれど、全く通じず。

 

計画的に逃げたって感じでしょうか?

 

つい先日、とあるイベントホールで、大々的な安全大会をやったところ。

そこから仕事をもらっていた人たちは、その倒産は、夢にも…って感じだったみたいです。

 

そら、そうなるわな。

(建築会社は、工事現場および職人さんの安全・安心を守るため、安全大会を開催し、無事故の工事運営に努めなければなりません。)

 

倒産かぁ。その言葉は、ある意味で、身が引き締まる思いです。

建築会社が、現場監督・職人などの人手不足で、倒産することは、珍しくなくなってきています。

 

工務店そのものも、数が多いですから。

人口減少からくる、市場規模の縮小で、ある程度は、淘汰される。

 

誰も倒産したくて、会社経営は行っていないんですけどね。

この会社は、団地などの修繕などを主に手がけていた建築会社さんで、結構、大きくやってらしたみたいです。

 

会社の規模を大きくしていかないと、大きな受注には繋がり難いですが、規模が大きいと、それに掛かる経費は、やはり負担が大きい。

 

維持するのが、大変。でも、大きくしていかないと、大きな受注が取れない。

 

同じ会社を経営する側の者として、もしダメになって、本当の最終判断のとき。

可能であれば、“倒産”ではなく、“廃業”に持っていきたいものです。

 

廃業するのに、これまたお金がかかります。

ただ、倒産のように、周りに迷惑がかかるのが、最小限に収まります。

 

本当に、“倒産”と“廃業”は、全くの別物。

これは、先輩経営者の方から、聞いたことがあります。

 

同じようなスタンスで受け取る人もいますが、内容が全く違う。

 

 

何代も末続くような、会社にしていきたいと思っています。

そのためには、もっと自力をつけ、会社の体力を向上させていきます。

 

とは言え、社会環境は、どんどん変化しています。

その流れに、しっかり乗り、変化をしていかないと、成長していかないといけない。

 

それでも、ダメのときは、“廃業”を選べる勇気を持っていたい。

そのように思います。

 

 

でもその前に、今は、あなたのために、どんなことが役に立つか?に全力で取り組んでいきますよ。

 

あなたは、今、何にお困りですか?

 

 

―岸下 大輔