地銀50%が連続赤字

@事務所より

 

 

先日もYahooニュース!に、地銀のおよそ半分が、貸し出しなどの本業で、2年連続赤字になっていることが、金融庁の試算で明らかになった、という記事がありました。

 

そのうち、約20行は、5年以上も連続で赤字に陥っているということ。

 

世の中には、もっと赤字が続いてる会社がたくさんあるで!

その苦労をどう経営するかが民間企業やろ!

銀行ばっかり、儲けやがって!

という意見は置いておいて。

 

アベノミクスの超低金利政策で、輸出企業が儲かり、貸し出す人口が少ない地方銀行などは金利で稼げなくなったみたいですね。

でも、景気が上昇しているのは、たしかでしょう。

 

ネタ元記事

地銀半数 本業が2年以上赤字
(詳しくは、こちら)
以下のURLを使ってください

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180920-00000016-asahi-bus_all

 

雇用に関しては、本当に人が足りない状態。

これは、職人や建築業界が特別とかではありません。

 

どの会社、企業も人手不足。

飲食店がわかりやすいです。

お店に食べにいくと、多くのお店で求人募集の広告を貼ってます。

求人を見てみると、最低賃金の求人では全く見向きもされません。

そこで、近隣の他店舗との時給の上乗せ合戦。

 

他の一般企業もそれにつられ、給与を上げている状態です。

その給与の上乗せをしても、人材確保に動けること自体、経済が循環している証拠でしょう。

 

本業が儲かっても、どんどん人件費に流れるというのは、経営者からみれば、ちょっと皮肉にもみえますが。

 

でも、どの会社も今後のことを考えて、様々な転換が求められていますね。

 

転換といえば、AIの導入もその一つです。

 

実際、「ここにAI、で何とか」と言われてもよくわかりませんが、一つ思うことは、テクノロジーはうまく活用した方がいい、ということです。

 

人海戦術が使えないのであれば、それを補完すのがAIという流れになっています。

 

確かに、人でないとできないお仕事や、一定の部分は絶対にありますが。

それでも、どの業界もAIの進出はあるでしょう。

 

今回の地銀の話は、自民党総裁選の最中ということもあり、①赤字であること、②アベノミクスのしわ寄せ、インパクトあるような記事に見えます。

 

しかし、三菱UFJ、みずほ、三井住友などのメガバンクは、軒並みAI導入を前提に、行員削減を打ち出し、プレスリリースまでしています。

 

銀行も、人員削減を行い、抜本的な経営体質を変えていかないと、企業として今後生き残っていけないということでしょう。

 

事業系の融資には、クラウドファンディングは侮れないでしょうし。

 

いずれにしても、どの銀行も商売です。儲けて、なんぼ。

少しまえに、住宅ローンなどの金利上乗せが、実質、認められました。

 

本業での儲けがない以上、同様に次にやるのは貸し出し金利のアップです。

 

賃貸事業は、金融機関さんの方とも、うまく繋がっていかないといけない商売です。

 

昔のような、顔効きでってのも少なくなってきました。

これも、時代の流れでしょう。

 

以前、弊社で戸建賃貸住宅を建設いただいたオーナーが、融資を受けるならここ、と決めている金融機関がありました。

 

そこは支店長とも懇意で、そこにされるということ。

事前に融資の話もしており、「○○さんなら、大丈夫ですよ」とも言ってもらっていると。

 

次にお会いした際、「あそこはやめる。他に融資先ないかな?」と。

 

どうしたんですか?とお尋ねすると、

「いざ、融資の話にあると、○○さんなら大丈夫って言っていたのに、あれ出せこれ出せ。実際に融資できるかは、審査を受けないと答えられない、やって。なんか気に食わん」

 

あんなに大丈夫と言ってたくせに!と感情的な行き違いもあったでしょうが、最近の金融機関は、さらにかも知れません。

 

とはいえ、まだまだ、人との繋がりが強い業界です。

 

もし、融資を組んでだり、借り換え等をご検討なら、早めに動いた方がいいかも知れません。

 

金融機関が、本業の儲けを上げるために、目先の貸付金利を上げる可能性がありますから。

 

 

ー岸下 大輔